みなさん、ダイエットを行った経験はありませんか?
代表的なダイエット方法としては以下の方法が挙げられます。
・糖質制限ダイエット
・ケトジェニックダイエット
・カロリー制限ダイエット
以上のいずれかを行ったことがある方は多いのではないでしょうか!?
見事ダイエットに成功した方、そして、失敗してダイエットが続かなかった方など、様々な結果があったと思います。
まずはそれぞれのダイエット方法の長所と短所を説明してゆきたいと思います。
【糖質制限ダイエット】
☆糖質(炭水化物も含む)を極力控えるダイエット方法。
〇長所:糖質以外の肉や卵や野菜を多く食べることで栄養バランスもとれて、空腹感が抑えられる。
〇短所:肉類を多く摂取することにより、過剰な脂で太ってしまう恐れもある。食物繊維不足の場合は便秘になることもある。
【ケトジェニックダイエット】
☆糖質をカットして脂質(ケトン体)をエネルギー源にできる体質にするダイエット方法。
糖質の代わりに通常よりも脂質を多めに摂取することになる。
〇長所:脂質をエネルギー源とするため、脂肪が燃焼されやすい。
〇短所:食物繊維不足のため便秘になることも多く、口臭や体臭がきつくなる。
→ケトジェニックダイエット実践の詳細はこちらをどうぞ
【カロリー制限ダイエット】
☆一日の摂取カロリーを制限するダイエット方法。一日に消費されるカロリーよりも少ないカロリーを食事から摂取する。(カロリー収支=摂取<消費)
〇長所:《摂取カロリー<消費カロリー》であれば良いという単純な方法。
〇短所:極端にカロリーを控えてしまう危険性があり、体調を崩す原因にもなる。
以上が代表的なダイエット方法です。
では今回ご紹介するパレオダイエットとは、どのような方法なのでしょうか?
まずはパレオという名前の由来から説明してゆきたいと思います。
パレオとは、旧石器時代(パレオリシック)からとられた名前で、旧石器時代の生活を取り入れたダイエット方法ということになります。
旧石器時代が260万年前に始まり、1万年前には農耕が始まりました。
そして100年前には加工食品が誕生するわけです。
今では加工食品が食卓を占めることが多なり、同時に慢性疲労や肥満といった現代病も増加の一途を辿っています。
そんな中、興味深い実験が2つ行われましたのでご紹介いたします。
一つ目が肥満の50代男性を集めてオーストラリアの先住民アボリジニーの伝統的な食生活を7週間行った結果、平均してマイナス8kg体重が減ったという実験です。
二つ目が南アフリカの昔ながらの食生活を行っている男女20名を集めて、アメリカの平均的な食事を2週間摂ってもらったところ、肉体は急激に老化が進行してゆき血液検査の結果は大腸がんのリスクも増え、心身ともに健康が悪化したという実験です。
このことから、食生活が現代病といわれる慢性疲労や肥満を引き起こしている可能性が非常に高いという結果になりました。
それでは、パレオダイエットはどのように行ってゆくのでしょうか。
まずはパレオダイエットの基本的な3つの軸をご紹介いたします。
①食べること
②寝ること
③動くこと
「あれ!?普通じゃないか?」という声が聞こえてきそうですが、一つずつ説明してゆきますので、もう少しお付き合いくださいね。
①食べるものと食べ方に気を遣う。
旧石器時代の食生活に近づけますので、まずは加工食品を避けてください。
目安としては、
A:食品の見た目から原材料・素材がすぐに想像できないものは避ける。
言い換えれば、原材料・素材に近い状態の食品を積極的に摂取するということです。
B:空腹の時間を増やす。
12時~20時の間のみ食事を摂る。それ以外は摂らない。
※旧石器時代は狩猟が盛んな時代であったため、獲った獲物を焼くなどして食べていましたが、もちろん冷蔵庫などありませんから食料の保存は効かないので、狩猟後すぐに食べるというスタイルでした。よって食事可能な時間も短かったと考えられます。
②寝ることに気を遣う。
睡眠不足は肥満の元となってしまいます。疲労はもちろんのこと体のコンディションも整わなくなります。よって、ここで大事にしたいのが、
A:決まった時間に寝ること。
B:真っ暗にして寝ること。
C:太陽の光で目覚めること。
※パソイコンやスマホのブルーライトは睡眠の障害になりますので、ブルーライト用の眼鏡を掛けるか、寝る前には見ないようにしましょう。
③動くことに気を遣う。
普通の生活の中で消費されるカロリーを増やす。
A:毎日8000歩、歩く。万歩計で記録してゆきましょう。
B:座りっぱなしの仕事の場合は、定期的にストレッチなどを行う。
※ジムに通わなくても、出来ることから始めれば大丈夫です。
ちょっと拍子抜けしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
パレオダイエットは難しい知識は必要としませんし、厳しい運動も必要としません。
特に【①食べるものと食べ方】が一番大切な軸となりますので、まずは1週間始めてみてはいかがでしょうか?