この一杯のために生きていた
私は20年以上お酒をこよなく愛していました。特に好んで飲んでいたのがビールです。アルコール度数もそれほど高くなく、全体の4~5%くらいで、なんといっても手軽にグイッといけるのがいい。特に夏場のビールは、疲労回復の特効薬と言わんばかりに、どんどん胃袋の中に流していっていた。お酒を嗜む方であれば、この気持ちはご理解いただけると思います。
しかも最近では、安いビールがたくさん販売されています。正確には、発泡酒とか第三のビールなどと呼ばれるものですが、安いばかりではなく、意外とおいしいのです。コンビニで販売されているビールでは、500ml税抜143円が一番でしたね。まさにお財布にやさしいビールです。
一日の締めには欠かせない
一日に飲む量は、500mlで3~4本くらい。多い日だと500mlを6本以上は飲んでいました。もちろん二日酔いもあります。朝起きたら、胃がもたれているなんてこともありますし、胃もたれのせいで、朝食・昼食が食べれず、一日の食事が夕食だけなんてこともザラでしたね。その夕食時には、胃の調子も復活しているので、ビールがお供につくわけです。
休みの日こそ自由になれる
休みの日はというと、昼間から飲んでいました。パソコンやスマホで暇をつぶしながら、片手にビール。酔って眠くなったら、次の日の朝まで就寝となります。眠たくなればいいのですが、逆に覚醒モードに入ってしまうと、自宅にあるビールを飲み干してしまうこともありました。幸い(?)近所にコンビニがあったので、ほろ酔いでビールを購入しに、よく行っていたものです。
お腹の底から食欲が湧いてくる
まず、休みの日に飲んでいたら、どこにも行かなくなるんですよね。コンビニ以外は・・・。車も運転できないし、外出して気分転換なんてこともしなくなります。そして何よりも、お酒が入るとお腹が減るということです。
『カラ酒は体に毒』なんてよく言いますが、お腹が減って食べ過ぎてしまうのも体に毒です。飲んでお腹が減って、『食べ物は我慢しよう。』と思ってはいても、空腹には耐えられないので、結局、菓子パン・おつまみ・ピザ・揚げ物・甘いものなどをガッツリと食べていましたね。
お酒で弱った胃袋に上記を詰めば、次の日の朝まで消化せずに残ってしまうので、当然胃もたれになっていました。もちろん、胃もたれで気分が悪くなれば、『お酒を辞めよう。』と決心するのですが、夜には飲むという朝令暮改の繰り返しです。
お酒を辞めるきっかけとは
今では、お酒を飲むことはなくなりました。以前のように、お酒を飲みたいという衝動もありません。自分でもびっくりです。もちろん辞めるきっかけがありました。それは、健康診断の結果と体調不良での体重の減少、そして休日の過ごし方です。
健康診断の結果ではおなじみの肝機能の数値γ-GTPと尿酸値が高く、要精密検査と診断されたことが一つ。体調不良(風邪)が2~3週間続き、それによる体重の減少が体脂肪ではなく、除脂肪体重【体重-(体重×体脂肪率)】が1~2kgほど落ちてしまったことによるものです。除脂肪体重が一か月にわたり緩やかに落ちて行ってしまったので、さすがに『これはまずい』と思いました。体重と体脂肪量と除脂肪体重を毎日記録していたのでわかったことなのですが、体脂肪量が落ちずに2~3週間除脂肪体重の減少するなんて今までなかったことです。
最後に休日の過ごし方です。前日にお酒を飲んでいるわけですから、何もなければ休日は夕方に起きることもザラでした。せっかくの休日に何もせず、起きたらお酒を嗜む。『なんてもったいないことをしているのだろうか?』と考えるようになったのです。そこで、『一日だけでいいからお酒を控えよう』と実行に移したわけです。
毎日お酒を飲んでいた私にとっては、一日でも飲まないことは大事件であって、今でもよく決心できたなと思います。
たった一日でもお酒を控えたのだから、もう一日控えてみよう。お酒を飲みたくなればいつでも飲める。せっかくだから、お酒を飲まない日が何日続くかチャレンジしてみようと考えるようになりました。