阪神・芝2200メートル(内回り)

ホームストレッチのポケットからスタートし、1コーナーに向かっていくレイアウト。1コーナーまでは約550メートル。直線半ばで1回目の急坂を上る。1コーナーから2コーナー、バックストレッチまではほぼ平坦で、3コーナーの途中から4コーナー、直線の半ばまで緩やかに下っていく。直線距離は359.1メートル(Bコース使用時)。ゴール前(残り約190から70メートル付近)に2回目の急な上り坂が待ち受ける。終始息が入りづらく、脚をためにくいコース構造。ジャパンカップやクラシックレースとは異なる距離でタフな馬場になることも多く、馬力を競うレースになりやすい。独特の能力がここで開花し、宝塚記念でGⅠ初タイトルを獲得するケースも多い。

年明け初戦の着順は要チェック

過去10年の出走馬について、年明け初戦での着順別に成績をまとめると、優勝馬延べ10頭中8頭、連対馬で見ると延べ20頭中15頭は、年明け初戦で3着以内に入っていた。3着以内の3組はいずれも3着内率が30%を超えている。年明け初戦で3着以内だった馬の合計出走頭数が延べ74頭、4着以下だった馬と同年に未出走だった馬の合計が延べ72頭と、ほぼ同数の中での結果だけに、今年の出走馬の年明け初戦の成績をチェックするのも面白いだろう。〔表1〕

〔表1〕年明け初戦での着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 5-4-3-27 12.8% 23.1% 30.8%
2着 1-2-4-15 4.5% 13.6% 31.8%
3着 2-1-1-9 15.4% 23.1% 30.8%
4着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
5着 0-1-0-4 0% 20.0% 20.0%
6~9着 1-1-1-28 3.2% 6.5% 9.7%
10着以下 0-1-1-20 0% 4.5% 9.1%
同年未出走 0-0-0-3 0% 0% 0%

前走で3番人気以内だった馬がやや優勢

過去10年の出走馬について、前走の単勝人気別成績を調べると、優勝馬延べ10頭中8頭は前走で3番人気以内に支持されており、5番人気組を含めて、前走での単勝人気が上位だった馬が優勢となっている。ただし、前走で4番人気だった馬が14頭出走して3着以内に1頭も入っていない点は気になるところ。なお、前走が海外のレースだった馬は2着が3回あるが、2016年に1番人気のドゥラメンテが2着に敗れるなど、延べ16頭が出走して勝利には届いていない。〔表2〕

〔表2〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-3-3-17 11.5% 23.1% 34.6%
2番人気 2-1-2-14 10.5% 15.8% 26.3%
3番人気 3-1-1-16 14.3% 19.0% 23.8%
4番人気 0-0-0-14 0% 0% 0%
5番人気 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
6~9番人気 1-1-1-12 6.7% 13.3% 20.0%
10番人気以下 0-0-2-26 0% 0% 7.1%
前走が海外のレース 0-3-1-12 0% 18.8% 25.0%

直近の芝GⅠで敗戦していた馬が巻き返す

過去10年の出走馬について、過去3走のうち直近で出走していた芝GⅠでの着順別に成績をまとめると、優勝馬延べ10頭は全て過去3走で芝GⅠに出走経験があり、いずれもそのレースで3着以下に敗れていた。1着組と2着組からは優勝馬が出ていないものの、3着内率では2着組が42.9%という高い数値を記録するなど、この2組から2着馬と3着馬が計10頭出ている。また、3着から5着の3組からは計5頭の優勝馬が出ているものの、2着と3着が1回もない。この辺りの傾向は、フォーメーションを組む際の参考になりそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去3走のうち直近で出走していた芝GⅠでの着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 0-2-2-11 0% 13.3% 26.7%
2着 0-3-3-8 0% 21.4% 42.9%
3着 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
4着 2-0-0-5 28.6% 28.6% 28.6%
5着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
6~9着 3-1-2-20 11.5% 15.4% 23.1%
10着以下 2-1-0-27 6.7% 10.0% 10.0%
過去3走でGⅠ不出走 0-3-3-31 0% 8.1% 16.2%
  • 注記:失格馬はその競走の最下位として集計した

同年の天皇賞(春)出走馬が勝率上位

過去10年の出走馬について、同年の天皇賞(春)への出走経験別に成績を調べると、連対率と3着内率ではほぼ互角ながら、勝率では出走経験「あり」と「なし」との差が開いている。〔表4〕

〔表4〕同年の天皇賞(春)への出走経験別成績(過去10年)
出走経験 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-2-2-38 12.5% 16.7% 20.8%
なし 4-8-8-78 4.1% 12.2% 20.4%

次に、出走経験がなかった延べ98頭について、過去4走以内の芝2200メートル戦での最高着順別に成績を調べると、優勝馬4頭は最高着順が3着以内だった。中でも1着組は連対率が40.0%と高くなっている。なお、過去4走以内に芝2200メートル戦に出走していなかった馬は、2着が4回あるものの優勝がない。天皇賞(春)に出走していなかった馬を比較する際は、近走の芝2200メートル戦での着順に注目してみたい。〔表5〕

〔表5〕同年の天皇賞(春)に出走していなかった馬の、過去4走以内の芝2200メートル戦での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 3-3-0-9 20.0% 40.0% 40.0%
2着 0-1-0-6 0% 14.3% 14.3%
3着 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
4着以下 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
該当レース不出走 0-4-6-46 0% 7.1% 17.9%

予想:馬連流し

【軸】
リスグラシュー
【相手】
アルアイン
エタリオウ
キセキ
スティッフェリオ
スワーヴリチャード
レイデオロ