東京・芝1800メートル

2コーナーに向かって斜めにスタートするレイアウト。2コーナーまでの距離が短いため、外めを通らされると不利になる。向正面半ばに上りがあり、そこから3コーナーにかけては下り。直線は525.9メートル。直線に向いてすぐに約160メートルの上り(高低差2.0メートル)があり、その後300メートルはほぼ平坦。前半はゆったりと流れ、上がり勝負になることが多い。最初の2コーナーでうまく流れに乗れる器用さがあって、直線に末脚を温存できるタイプが好走しやすい。芝1800メートルはGⅠレースが行われない距離で独特の適性が要求されるため、器用に立ち回れる“1800メートル巧者”が実績馬を負かすケースも多い。

予想:馬連流し

【軸】
ソーグリッタリング
【相手】
ミッキースワロー
ダノンキングダム
プロディガルサン
レイエンダ
アップクォーク
アンノートル

秋の大一番を目指す中距離馬による一戦

昨年のこのレースは雨が降る中、馬場状態は「重」で行われた。雨が多くなる季節に入ること、そして2か月以上にわたって開催される東京開催の終盤に差し掛かっていることもあり、馬場の状態はチェックしておきたいところだ。また、このレースは多頭数になることも多く、予想を組み立てる際に考慮すべきファクターが多い。そのためにも、過去10年の結果から導き出される傾向を頭に入れておくべきだろう。

4歳馬が好成績

過去10年の年齢別成績を調べると、4歳馬が7勝、2着5回と好成績。続いて5歳馬、6歳馬と年齢を重ねるごとに1着と2着の数が減っていき、7歳以上の馬は2着以内がない。ただし、3着馬に限れば延べ10頭のうち7頭が6歳または7歳の馬となっている。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
4歳 7-5-2-18 21.9% 37.5% 43.8%
5歳 2-3-1-38 4.5% 11.4% 13.6%
6歳 1-2-4-31 2.6% 7.9% 18.4%
7歳 0-0-3-29 0% 0% 9.4%
8歳以上 0-0-0-21 0% 0% 0%

上位人気馬が優勢

過去10年の優勝馬10頭のうち8頭は、単勝2番人気以内の馬だった。残る2頭は4番人気馬と5番人気馬で、2着馬も10頭中9頭が4番人気以内となっている。さらに、単勝オッズ別の成績を見ても連対馬20頭は全て14.9倍以下だった。ただし、3着には6番人気以下の馬が6頭入っている。この辺りは、3連勝式のフォーメーションを組むときの参考にできそうだ。〔表2〕〔表3〕

〔表2〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-3-0-3 40.0% 70.0% 70.0%
2番人気 4-1-1-4 40.0% 50.0% 60.0%
3番人気 0-3-1-6 0% 30.0% 40.0%
4番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6~9番人気 0-1-5-34 0% 2.5% 15.0%
10番人気以下 0-0-1-77 0% 0% 1.3%

〔表3〕単勝オッズ別成績(過去10年)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
3.9倍以下 6-4-0-3 46.2% 76.9% 76.9%
4.0~6.9倍 3-3-1-8 20.0% 40.0% 46.7%
7.0~9.9倍 0-1-2-8 0% 9.1% 27.3%
10.0~14.9倍 1-2-3-10 6.3% 18.8% 37.5%
15.0~19.9倍 0-0-2-9 0% 0% 18.2%
20.0倍以上 0-0-2-100 0% 0% 2.0%

前走別の成績にも特徴あり

過去10年の前走別成績を調べると、GⅠからエプソムCに臨んだ馬は10頭いたが、3着以内に入ったのは2頭だけ。好成績を残しているのは前走が「1800メートル以下のGⅡ」だった馬で、3着内率は42.1%に達している。ただし、前走が「2000メートル以上のGⅡ」だった馬で3着以内に入ったのは、当時GⅡだった産経大阪杯から臨んで優勝したダークシャドウ(2011年)だけ。また、前走がGⅢだった馬では新潟大賞典組、前走がオープン特別だった馬では1800メートル組に好走例が集中している。〔表4〕

〔表4〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳以上・1600mのGⅠ 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
その他のGⅠ 0-0-0-3 0% 0% 0%
1800m以下のGⅡ 4-2-2-11 21.1% 31.6% 42.1%
2000m以上のGⅡ 1-0-0-15 6.3% 6.3% 6.3%
新潟大賞典 1-2-3-28 2.9% 8.8% 17.6%
中日新聞杯 0-1-1-1 0% 33.3% 66.7%
その他のGⅢ 0-0-1-11 0% 0% 8.3%
1800mのオープン特別 3-3-1-41 6.3% 12.5% 14.6%
その他の距離のオープン特別 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
それ以外のレース 0-1-1-4 0% 16.7% 33.3%
  • 注記:地方・海外のレースを含む

近走の重賞での着順に注目

過去10年のエプソムCでは、「過去4走以内に重賞で4着から6着に入っていた」という馬が2015年を除いて連対している。今年の出走馬の中にもこのような経験を持つ馬がいるかどうか、チェックしておきたい。〔表5〕

〔表5〕過去4走以内に重賞で4着から6着に入った経験があったエプソムC連対馬一覧(過去10年)
年度 着順 馬名 該当レース
2009年 1着 シンゲン 3走前 中日新聞杯 6着
2着 ヒカルオオゾラ 前走 読売マイラーズC 6着
2010年 1着 セイウンワンダー 前走 読売マイラーズC 4着
2011年 1着 ダークシャドウ 4走前 セントライト記念 5着
2012年 1着 トーセンレーヴ 3走前 アメリカJCC 5着
2着 ダノンシャーク 2走前 東京新聞杯 5着
2013年 1着 クラレント 3走前 阪神C 5着
2着 ジャスタウェイ 2走前 京都記念 5着
2014年 1着 ディサイファ 4走前 福島記念 4着
2着 マイネルラクリマ 2走前 中山記念 4着
2016年 1着 ルージュバック 前走 ヴィクトリアマイル 5着
2着 フルーキー 2走前 中山記念 4着
2017年 2着 アストラエンブレム 3走前 京都金杯 4着
2018年 2着 ハクサンルドルフ 4走前 東京新聞杯 6着