東京・芝2400メートル

日本ダービー、ジャパンカップ、オークスといった主要なGⅠレースが行われる東京・芝2400メートルは、「JRAのチャンピオンコース」と言われる。ホームストレッチのスタート地点から1コーナーまでの距離は約350メートル。ゴール板を過ぎてから、1コーナー、2コーナー、向正面の半ばまで緩やかに下っていく。その後上り勾配があるが、それを越えると3コーナーまで下り。最後の直線は525.9メートル。直線に向いてすぐに約160メートルの上り坂(高低差2.0メートル)があり、ゴールまでの残り約300メートルはほぼ平坦となる。2000メートル近く走った後に坂を上り、そこからさらに加速する必要があるタフな構造。直線でのスピード能力、2400メートルをこなすスタミナ、インを回る操縦性の良さといった、総合的な能力が問われるコースだ。

予想:馬連流し

【軸2頭】
ヴェロックス
サートゥルナーリア
【相手】
アドマイヤジャスタ
クラージュゲリエ
タガノディアマンテ
ダノンキングダリー
ランフォザローゼス
レッドジェニアル
以上馬連13点買いで勝負!

令和最初の世代チャンピオン決定戦

昨年の日本ダービーは、単勝オッズ12.5倍(5番人気)のワグネリアンが1着、同10.5倍(4番人気)のエポカドーロが2着、同223.7倍(16番人気)のコズミックフォースが3着となり、3連単で285万6300円の高額配当が飛び出した。3連単のオッズが1万倍を超える“100万馬券”決着となったのは2007年(優勝馬ウオッカ)以来11年ぶり、単勝4番人気以下の馬が優勝したのは2010年(優勝馬エイシンフラッシュ)以来8年ぶり、1番人気から3番人気の馬が全て4着以下に敗れたのは1987年(優勝馬メリーナイス)以来31年ぶりだった。今年は前評判の高い馬が期待に応えるのだろうか、それとも昨年に引き続き歴史的な大波乱が起きるのだろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

“乗り替わり”の馬は1985年を最後に優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の騎手が「今回と同じ騎手」だった。一方、「今回と異なる騎手」だった馬は3着内率8.6%と苦戦している。なお、前走の騎手が「今回と異なる騎手」だった馬で優勝を果たしたのは、1985年のシリウスシンボリが最後である。いわゆる“乗り替わり”で臨む馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕前走の騎手別成績(過去10年)
前走の騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
今回と同じ騎手 10-8-7-95 8.3% 15.0% 20.8%
今回と異なる騎手 0-2-3-53 0% 3.4% 8.6%

距離適性に注目

過去10年の連対馬20頭は、いずれも“4大場(東京・中山・京都・阪神)、かつ1800メートル以上の重賞”において優勝経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率4.0%と苦戦している。4大場で中長距離の重賞を勝ち切っている馬に注目すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕“4大場、かつ1800メートル以上の重賞”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-6-51 13.0% 26.0% 33.8%
なし 0-0-4-97 0% 0% 4.0%

また、過去10年の3着以内馬30頭中25頭は“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”において優勝経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率6.0%と苦戦しているうえ、2015年以降の過去4年に限ると〔0・0・0・30〕と、全て4着以下に敗れている。少頭数のレースを除く2000メートル以上のレースを勝ち切ったことがない馬は過信禁物と見ておきたい。〔表3〕

〔表3〕“2000メートル以上、かつ出走頭数が10頭以上のJRAのレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-69 9.6% 18.1% 26.6%
なし 1-2-2-79 1.2% 3.6% 6.0%

前走のレースと着順がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、前走が「皐月賞」だった。今年もまずは「皐月賞」から直行してきた馬に注目した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
皐月賞 9-7-4-65 10.6% 18.8% 23.5%
皐月賞以外 1-3-6-83 1.1% 4.3%

10.8%

なお、前走が「皐月賞」だった馬のうち、皐月賞での着順が「7着以内」だった馬は3着内率32.7%と優秀な成績を収めている。クラシック第一冠の「皐月賞」で7着以内に入ってた馬は高く評価すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走が「皐月賞」だった馬の、皐月賞の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
7着以内 8-6-3-35 15.4% 26.9% 32.7%
8着以下 1-1-1-30 3.0% 6.1% 9.1%

一方、前走が「皐月賞以外」のレースだった馬のうち、そのレースでの着順が「2着以下」だった馬の連対例はなく、3着内率も5.2%にとどまっているうえ、2015年以降の過去4年に限ると〔0・0・0・24〕となっている。前走が「皐月賞以外」、かつそのレースを勝っていなかった馬は評価を下げたい。〔表6〕

〔表6〕前走が「皐月賞以外」だった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 1-3-3-28 2.9% 11.4% 20.0%
2着以下 0-0-3-55 0% 0% 5.2%

キャリアが豊富な馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、通算出走数が「6戦以内」だった。一方、「7戦以上」だった馬は3着内率6.6%と苦戦している。キャリアが豊富な馬は過信禁物だ。〔表7〕

〔表7〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
6戦以内 8-9-9-91 6.8% 14.5% 22.2%
7戦以上 2-1-1-57 3.3% 4.9%

6.6%

なお、過去4年の3着以内馬12頭中、2015年2着のサトノラーゼンを除く11頭は、通算出走数が「5戦以内」だった。近年の傾向を重視するならば、キャリア7戦以上の馬だけでなく、キャリア6戦の馬も評価を下げるべきだろう。〔表8〕

〔表8〕通算出走数別成績(過去4年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
5戦以内 4-3-4-27 10.5% 18.4% 28.9%
6戦以上 0-1-0-33 0% 2.9% 2.9%

近年は差し馬が優勢

過去4年の3着以内馬12頭は、いずれも前走が“JRAのレース、かつそのレースで上がり3ハロンタイム(推定)順位が「5位以内」”だった。前走の内容を比較する際は、着順だけでなく“末脚”にも注目してみたい。〔表9〕

〔表9〕前走が“JRAのレース”だった馬の、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去4年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
5位以内 4-4-4-28 10.0% 20.0% 30.0%
6位以下 0-0-0-31 0% 0% 0%

また、過去4年の3着以内馬12頭は、いずれも前走の4コーナーの通過順が「4番手以下」だった。2014年以前は「3番手以内」だった馬の好走例も少なくなかったが、近年の傾向を見る限りでは、差し馬が優勢なレースと言えそうだ。〔表10〕

〔表10〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去4年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 0-0-0-19 0% 0% 0%
4番手以下 4-4-4-41 7.5% 15.1% 22.6%