予想:馬連流し
【軸】
インティ
【相手】
コパノキッキング
ゴールドドリーム
オメガパフューム
モーニン
サンライズソア
東京・ダート1600メートル
2コーナー奥の芝からスタートして、向正面のダートに合流するまでの距離は約150メートル。3コーナーに真っすぐ向かっていくレイアウトのため、スタート直後に馬群が密集しづらく、ポジション取りでごちゃつくことは少ない。向正面半ばには上りがあり、その後3コーナーに向けて緩やかに下る。4コーナーを回って最後の直線は501.6メートルで、JRAのダートコースの中では最も長い。スプリンタータイプにはタフなコースで、中距離タイプには、道中の淀みなく速い流れについて行けるスピードが必要とされる。
火花散るダート頂上決戦
昨年は上位3頭がクビ+クビ差、一昨年は優勝馬と2着馬がクビ差と、ここ2年は接戦のゴール前が続いている。東京競馬場のダート1600メートルで争われる頂上決戦では毎年ハイレベルな攻防が繰り広げられており、今年もこのレースを大きな目標として、ダート界の実力馬たちが顔をそろえることだろう。その一戦の傾向を、過去10年の結果をもとにチェックしていきたい。
5歳以下が優勢
過去10年のフェブラリーSでは、4歳馬と5歳馬が各4勝。2着も各3回となっている。6歳馬が2勝を挙げているものの、好走率でも4歳馬と5歳馬が上位だ。ちなみに、8歳以上で3着以内に入った2頭は、いずれも前年の秋にダート1600メートルの重賞を制していた。〔表1〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4-3-1-25 | 12.1% | 21.2% | 24.2% |
5歳 | 4-3-4-19 | 13.3% | 23.3% | 36.7% |
6歳 | 2-1-2-32 | 5.4% | 8.1% | 13.5% |
7歳 | 0-2-2-32 | 0% | 5.6% | 11.1% |
8歳以上 | 0-1-1-21 | 0% | 4.3% | 8.7% |
上位人気馬が優勢だが
過去10年のフェブラリーSでは、単勝「2.9倍以下」の支持を受けた7頭のうち6頭が3着以内に入っている。特徴的なのは、「7.0から9.9倍」の馬の優勝がなく、2着も1回だけという点と、「10.0から14.9倍」が上々の成績なのに対し、「15.0から19.9倍」がいまひとつという点。また、「20.0倍以上」の馬が3勝を挙げている点にも注意したいところだ。〔表2〕
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2.9倍以下 | 2-2-2-1 | 28.6% | 57.1% | 85.7% |
3.0~4.9倍 | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
5.0~6.9倍 | 3-2-3-4 | 25.0% | 41.7% | 66.7% |
7.0~9.9倍 | 0-1-2-18 | 0% | 4.8% | 14.3% |
10.0~14.9倍 | 1-3-0-6 | 10.0% | 40.0% | 40.0% |
15.0~19.9倍 | 0-0-1-7 | 0% | 0% | 12.5% |
20.0~29.9倍 | 2-1-1-9 | 15.4% | 23.1% | 30.8% |
30倍以上 | 1-0-0-81 | 1.2% | 1.2% | 1.2% |
枠番別の成績に特徴あり
過去10年の優勝馬は、1、2、6、7、8枠のいずれかに入った馬だった。2着馬は10頭中5頭が7、8枠。3着馬は3枠に3頭、5枠に4頭と、好走馬の枠番に偏りが見られる。〔表3〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1-0-1-18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
2枠 | 3-2-1-14 | 15.0% | 25.0% | 30.0% |
3枠 | 0-1-3-16 | 0% | 5.0% | 20.0% |
4枠 | 0-1-0-19 | 0% | 5.0% | 5.0% |
5枠 | 0-1-4-14 | 0% | 5.3% | 26.3% |
6枠 | 2-0-1-17 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
7枠 | 2-4-0-14 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
8枠 | 2-1-0-17 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
前走別の成績もチェック
過去10年のフェブラリーSでは、前走がチャンピオンズC(前身のジャパンカップダートを含む)または根岸Sだった馬が3勝ずつ、東海Sから臨んだ馬が2勝を挙げている。前走が地方競馬のレースだった馬の優勝は1回だけ。その他のレースから臨んだ馬もいまひとつとなっている。ちなみに、根岸S組のうちフェブラリーSで3着以内に入った6頭は、全て根岸Sでも3着以内に入っていた。〔表4〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
チャンピオンズC | 3-2-2-6 | 23.1% | 38.5% | 53.8% |
芝のGⅠ | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
川崎記念 | 1-3-2-10 | 6.3% | 25.0% | 37.5% |
前年の地方のGⅠ・JpnⅠ | 0-1-4-11 | 0% | 6.3% | 31.3% |
東海S | 2-1-1-10 | 14.3% | 21.4% | 28.6% |
根岸S | 3-2-1-50 | 5.4% | 8.9% | 10.7% |
その他の重賞 | 0-0-0-25 | 0% | 0% | 0% |
オープン特別、1600万下 | 1-1-0-11 | 7.7% | 15.4% | 15.4% |
- 注記:チャンピオンズCには前身のジャパンカップダートを含む
大井競馬場・2000メートルでの好走馬にも要注目
過去10年のフェブラリーSでは、「前年の6月以降に大井競馬場の2000メートルのレースで3着以内に入っていた」という馬が昨年を除いて連対している。昨年こそ該当馬が連対しなかったが、大井競馬場・2000メートルでの好走実績は今年もチェックしておきたいところだ。〔表5〕
年度 | 着順 | 馬名 | 該当レース | ||
---|---|---|---|---|---|
2009年 | 1着 | サクセスブロッケン | 2走前 | 東京大賞典 | 3着 |
2010年 | 2着 | テスタマッタ | 4走前 | ジャパンダートダービー | 1着 |
2011年 | 2着 | フリオーソ | 2走前 | 東京大賞典 | 2着 |
2012年 | 1着 | テスタマッタ | 2走前 | 東京大賞典 | 3着 |
2013年 | 2着 | エスポワールシチー | 5走前 | 帝王賞 | 2着 |
2014年 | 2着 | ホッコータルマエ | 2走前 | 東京大賞典 | 1着 |
2015年 | 1着 | コパノリッキー | 2走前 | 東京大賞典 | 2着 |
2016年 | 2着 | ノンコノユメ | 3走前 | ジャパンダートダービー | 1着 |
2017年 | 1着 | ゴールドドリーム | 3走前 | ジャパンダートダービー | 3着 |
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