大混戦必至の1400メートル戦

昨年の阪神Cはイスラボニータがダンスディレクターとのハナ差の接戦を制し、勝ち時計1分19秒5は阪神競馬場・芝1400メートルのコースレコードだった。今年も展開や流れひとつで結果が変わる、ギリギリの勝負が期待できることだろう。過去10年の結果からレースの傾向を見ていくことにしよう。

阪神・芝1400メートル(内回り)

2コーナーの引き込み線からスタートして、3コーナーまでは約450メートル。3コーナー半ばから4コーナー、直線の半ば(残り190メートル付近)にかけて緩やかに下り、ゴール前に急な上りがある。直線距離は359.1メートル(Bコース使用時)。阪神・芝1200メートル(内回り)と同様に前半が速くなりやすい構造だが、直線の坂で負荷もかかることによってタフさも要求される。スプリントとマイルの間の距離で、コース形態も独特なので、阪神・芝1400メートルのスペシャリストが繰り返し好走する傾向も見られる。

枠番別の成績に特徴あり

過去10年の結果を枠番別に見てみると、1枠が3勝、7枠が4勝と、この二つの枠に勝ち馬が集中している。また、2着馬は11頭(2009年が2着同着)のうち8頭が7枠または8枠の馬だった。予想を組み立てる際には、この傾向を頭に入れておく方がいいかもしれない。〔表1〕

〔表1〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 3-0-1-16 15.0% 15.0% 20.0%
2枠 1-0-2-17 5.0% 5.0% 15.0%
3枠 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
4枠 1-0-2-16 5.3% 5.3% 15.8%
5枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
6枠 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
7枠 4-4-2-17 14.8% 29.6% 37.0%
8枠 0-4-1-24 0% 13.8% 17.2%
  • 注記:2009年は2着同着





年齢別の成績をチェック

過去12回の阪神Cのうち、3歳馬が優勝したのは2006年の第1回(フサイチリシャール=8番人気)と、2016年の第11回(シュウジ=7番人気)だけ。単勝1番人気に推された3歳馬は5頭いたが、2008年にファリダットが2着に入ったのが最高で、その他の4頭は4着以下に敗れている。しかし、過去10年に区切って年齢別成績を調べると、3から6歳の各年齢の馬で3着以内に入ったのは6頭もしくは7頭となっており、連対率と3着内率でも大きな差はついていない。6歳馬が4勝を挙げている点は目立っているものの、6歳以下の馬であればそれほど年齢を気にする必要はなさそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-3-2-27 3.0% 12.1% 18.2%
4歳 2-2-3-24 6.5% 12.9% 22.6%
5歳 2-3-2-41 4.2% 10.4% 14.6%
6歳 4-2-1-31 10.5% 15.8% 18.4%
7歳 1-1-1-14 5.9% 11.8% 17.6%
8歳以上 0-0-0-8 0% 0% 0%
  • 注記:2009年は2着同着





単勝オッズ別の成績に特徴あり

過去10年の単勝オッズ別成績では、2.9倍以下の馬は優勝がない。3.0から4.9倍と、7.0から9.9倍の馬はそれぞれ3勝を挙げているが、その間の5.0から6.9倍の馬は全て3着以下に敗れている。また、10.0から19.9倍の成績が良好な点にも注目できそうだ。〔表3〕

〔表3〕単勝オッズ別成績(過去10年)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
2.9倍以下 0-1-1-4 0% 16.7% 33.3%
3.0~4.9倍 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
5.0~6.9倍 0-0-1-6 0% 0% 14.3%
7.0~9.9倍 3-1-0-8 25.0% 33.3% 33.3%
10.0~19.9倍 3-5-4-33 6.7% 17.8% 26.7%
20.0~29.9倍 1-3-0-20 4.2% 16.7% 16.7%
30倍以上 0-0-2-69 0% 0% 2.8%
  • 注記:2009年は2着同着





前走の着順別の成績にも注目

前走の着順別に成績をまとめてみると、前走で2、3着だった馬が優勝しておらず、前走が4、5着だった馬が4勝を挙げているのが特徴的。また、前走で10着以下に敗れていた馬が2勝、2着6回、3着5回と、大敗からの巻き返しが多い傾向にある。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 2-1-0-18 9.5% 14.3% 14.3%
2着 0-3-1-9 0% 23.1% 30.8%
3着 0-0-1-6 0% 0% 14.3%
4、5着 4-0-1-19 16.7% 16.7% 20.8%
6~9着 2-1-1-25 6.9% 10.3% 13.8%
10着以下 2-6-5-68 2.5% 9.9% 16.0%
  • 注記:2009年は2着同着





前走の距離別の成績は?

阪神Cは芝1400メートルで行われるが、前走の距離別成績を調べると、前走が1400メートルだった馬は3勝を挙げているものの、2着が0回で3着も1回だけ。3着以内馬が多いのは、前走が1200メートルまたは1600メートルだった馬だ。また、1800メートル以上からの距離短縮組も、成績的にいまひとつとなっている。〔表5〕

〔表5〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1200m 2-5-1-42 4.0% 14.0% 16.0%
1400m 3-0-1-38 7.1% 7.1% 9.5%
1600m 5-6-5-55 7.0% 15.5% 22.5%
1800m以上 0-0-2-10 0% 0% 16.7%
  • 注記:2009年は2着同着






上半期に東京競馬場のGⅠに出走していた馬が好相性!?

過去10年の阪神Cでは、「同年の上半期に東京競馬場で行われたGⅠに出走していた」という馬が、2015年を除いて連対している。今年も出走馬の戦績を確認しておくことをおすすめしたい。〔表6〕

〔表6〕同年の上半期に東京競馬場で行われたGⅠに出走していた阪神C連対馬一覧(過去10年)
年度 着順 馬名 該当レース
2008年 2着 ファリダット 4走前 NHKマイルC 2番人気 5着
2009年 2着 サンカルロ 3走前 NHKマイルC 3番人気 18着
2010年 2着 レッドスパーダ 前走 フェブラリーS 3番人気 12着
2011年 1着 サンカルロ 4走前 安田記念 11番人気 13着
2着 グランプリボス 4走前 NHKマイルC 1番人気 1着
2012年 2着 ガルボ 3走前 安田記念 5番人気 5着
2013年 2着 ガルボ 3走前 安田記念 14番人気 7着
2014年 1着 リアルインパクト 2走前 安田記念 14番人気 13着
2016年 1着 シュウジ 4走前 NHKマイルC 8番人気 12着
2着 イスラボニータ 3走前 安田記念 4番人気 5着
2017年 1着 イスラボニータ 3走前 安田記念 1番人気 8着