師走の中山を彩る牝馬のマイル重賞

2015年に重賞に格上げされたターコイズSは、それ以前も現在と同じく、12月の中山競馬場・芝1600メートルを舞台に、牝馬限定のオープン特別として行われていた。

昇格初年度の2015年には、3着までを単勝11番人気以下の馬が占める大波乱の結果となったが、2016年には1番人気のマジックタイムが優勝、GⅢに格付けされた2017年は5番人気のミスパンテールが勝利を飾っている。そんなターコイズSのレース傾向をつかむべく、オープン特別として行われた2008から2014年を含めた過去10年の結果を分析する。




中山・芝1600メートル(外回り)

1コーナー奥からスタートして、外回りの2コーナーに向かっていくレイアウト。2コーナーまでの距離が短いので、先行争いが激しくなるケースも多い。外回りに入ってからは、4コーナーまで終始下りとなり、ペースが落ちづらい。直線は310メートルで、直線の半ばには急勾配の上りがある。JRAの芝1600メートルのコースの中では、中京と共にコーナーが3回(新潟・東京・京都・阪神は2回)で、直線も短い独特のコース。路盤改修で従来より速い上がりが出るようになったとはいえ、コース形態上は上がりがかかりやすい構造と言える。外から一瞬の脚で差せる馬が好走しやすい。

負担重量は要チェック

過去10年の出走馬の負担重量別成績を調べると、勝率では大きな差はないものの、連対率と3着内率では「53キログラム」組と「55キログラム以上」組がやや高い数値となっている。重賞昇格後の過去3年間でも「53キログラム」組が2勝、2着2回、「55キログラム以上」組が1勝、2着1回、3着2回となっており、3着以内馬9頭中8頭がこの2組から送り出されている。〔表1〕

〔表1〕負担重量別成績(過去10年)
負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
52kg以下 3-2-3-45 5.7% 9.4% 15.1%
53kg 3-5-2-28 7.9% 21.1% 26.3%
54kg 2-1-1-26 6.7% 10.0% 13.3%
55kg以上 2-2-4-19 7.4% 14.8% 29.6%





前走1600メートル組に注目

過去10年の出走馬について、前走の距離別に成績をまとめると、連対率と3着内率では「1600メートル」・「2000メートル」・「2200メートル以上」の3組が上位となっている。3着内率50%の「2200メートル以上」組は該当馬が6頭と少ないものの、「1600メートル」組と「2000メートル」組はそれぞれ出走馬が30頭以上おり、これらの2組で3着以内馬30頭中20頭を占めている。重賞昇格後の過去3年でも、「1600メートル」組が2勝、2着3回、3着1回、「2000メートル」組が1勝、「2200メートル以上」組が3着1回となっている。〔表2〕

〔表2〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1200m 0-0-1-8 0% 0% 11.1%
1400m 1-0-2-26 3.4% 3.4% 10.3%
1600m 6-5-2-33 13.0% 23.9% 28.3%
1800m 1-0-2-24 3.7% 3.7% 11.1%
2000m 1-5-1-24 3.2% 19.4% 22.6%
2200m 1-0-2-3 16.7% 16.7% 50.0%





近走で芝GⅠ出走歴のある馬が優勢

過去10年の出走馬について、過去3走以内の芝GⅠでの最高着順別に成績を調べると、「2着以内」の経験があった馬の出走はないものの、GⅠに出走経験のあった馬の方が、出走経験のなかった馬より好走率が高くなっている。また、出走経験のあった馬の中では「3着」組が3着内率75.0%と非常に高い数値をマークしている。近走での芝GⅠへの出走歴はチェックしておきたい。〔表3〕

〔表3〕過去3走以内の芝GⅠでの最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 0-0-0-0
3着 1-1-1-1 25.0% 50.0% 75.0%
4、5着 0-0-0-4 0% 0% 0%
6~9着 2-2-0-11 13.3% 26.7% 26.7%
10着以下 2-4-3-25 5.9% 17.6% 26.5%
過去3走で芝GⅠ不出走 5-3-6-77 5.5% 8.8% 15.4%