翌年へとつながる混戦必至の中距離重賞

2012年から2016年までは負担重量がハンデキャップ、距離が外回りの芝1800メートルで行われていたが、昨年に負担重量が別定、距離が内回りの芝2000メートルに変更された。翌週に中京競馬場で、ハンデ戦で芝2000メートルの中日新聞杯が行われることから、管理馬をどちらのレースに送り出すのか、陣営の選択には興味深いものがある。今回は、2008~2011年の同時期に阪神競馬場で行われていた鳴尾記念(芝1800メートル、別定重量)と、2012年以降のチャレンジCを合わせた計10レースの結果を参考に傾向を見ていくことにしたい。




阪神・芝2000メートル(内回り)

ホームストレッチの半ばからスタートするレイアウト。スタート直後に上り坂がある。1コーナーまでは約350メートル。1コーナーから2コーナー、バックストレッチはほぼ平坦で、3コーナー過ぎから4コーナー、直線の半ばにかけて緩やかに下る。直線距離は356.5メートル(Aコース使用時)で、ゴール前には2回目の急な上り坂が待ち受ける。最終コーナーから加速して、坂のある直線でも末脚を伸ばし続けられるスタミナ、馬力が要求されやすい。

上位人気馬が優勢だが

対象とした10レースの単勝オッズ別成績を調べると、「3.9倍以下」が3着内率64.3%と上々の成績。しかし、続く「4.0~6.9倍」の成績はいまひとつ。また、「7.0~9.9倍」と「10.0~14.9倍」のエリアは2着が計6回あるものの、優勝した馬はいない。逆に、「15.0~19.9倍」の馬は3勝を挙げているが、2着と3着が0回となっている。〔表1〕

〔表1〕単勝オッズ別成績(2011年までの鳴尾記念と2012年以降のチャレンジCが対象)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
3.9倍以下 5-1-3-5 35.7% 42.9% 64.3%
4.0~6.9倍 1-2-1-13 5.9% 17.6% 23.5%
7.0~9.9倍 0-4-0-6 0% 40.0% 40.0%
10.0~14.9倍 0-2-1-14 0% 11.8% 17.6%
15.0~19.9倍 3-0-0-8 27.3% 27.3% 27.3%
20.0~49.9倍 1-1-1-26 3.4% 6.9% 10.3%
50.0~99.9倍 0-1-3-20 0% 4.2% 16.7%
100倍以上 0-0-0-29 0% 0% 0%
  • 注記:2014年のチャレンジCは2着同着




前走別の成績もチェック

対象とした10レースについて、前走別成績をまとめてみると、3着以内馬延べ30頭中18頭を前走重賞組が占めている。目立っているのは、「オープン特別」組には2着が3回、3着が4回あるものの優勝がなく、連対率と3着内率もいまひとつの数値となっている点と、「1600万下」組の好走率が高く、3着内率では前走重賞組を上回っている点だ。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(2011年までの鳴尾記念と2012年以降のチャレンジCが対象)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 4-2-3-23 12.5% 18.8% 28.1%
GⅡ 2-2-0-10 14.3% 28.6% 28.6%
GⅢ 2-2-1-24 6.9% 13.8% 17.2%
オープン特別 0-3-4-50 0% 5.3% 12.3%
1600万下 2-2-1-12 11.8% 23.5% 29.4%
その他のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
  • 注記:2014年のチャレンジCは2着同着




3歳馬に注目

対象とした10レースの年齢別成績をまとめると、3歳馬が好走率でトップの数字。5歳馬は3勝を挙げているが、2着が1回で3着が0回となっているのは気になるところだ。また、7歳以上の馬は延べ26頭が出走して、3着以内に入ったのは3頭だけ。昨年は7歳牝馬のデニムアンドルビーが2着に入ったが、7歳以上の馬は苦戦傾向にあるようだ。〔表3〕

〔表3〕年齢別成績(2011年までの鳴尾記念と2012年以降のチャレンジCが対象)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 5-2-4-18 17.2% 24.1% 37.9%
4歳 1-4-2-21 3.6% 17.9% 25.0%
5歳 3-1-0-35 7.7% 10.3% 10.3%
6歳 1-2-2-24 3.4% 10.3% 17.2%
7歳以上 0-2-1-23 0% 7.7% 11.5%
  • 注記:2014年のチャレンジCは2着同着




4走前までの競馬場にも要注目

対象とした10レースでは、「4走前までに東日本の右回りの競馬場(中山、福島、函館、札幌)で出走していた」という馬が毎年連対している。昨年こそ該当馬のワンツーとなったが、それ以前の9レースでは該当馬の連対が“1頭ずつ”だった。今年も各馬の出走履歴をチェックしておくべきかもしれない。〔表4〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕4走前までに東日本の右回りの競馬場で出走していた、対象レース連対馬一覧(2011年までの鳴尾記念と2012年以降のチャレンジCが対象)
年度 着順 馬名 該当レース
2008年 2着 ナムラマース 3走前 函館 函館記念 6着
2009年 1着 アクシオン 3走前 札幌 ポプラS 2着
2010年 2着 ヒルノダムール 2走前 札幌 札幌記念 4着
2011年 2着 ショウナンマイティ 3走前 札幌 ポプラS 1着
2012年 2着 アドマイヤタイシ 前走 福島 福島記念 2着
2013年 2着 カワキタフウジン 前走 福島 福島記念 8着
2014年 1着 トーセンスターダム 4走前 中山 皐月賞 11着
2015年 2着 ヒストリカル 2走前 福島 福島テレビオープン 2着
2016年 1着 マイネルハニー 前走 福島 福島記念 4着
2017年 1着 サトノクロニクル 2走前 中山 セントライト記念 3着
2着 デニムアンドルビー 2走前 中山 オールカマー 8着
  • 注記:該当レースが複数ある場合は直近のものを掲載