伏兵にも注意が必要なマイル王決定戦

1984年の創設から1994年の第11回までは毎年単勝1番人気馬が2着以内を確保していたが、近年は傾向が変わっており、過去10年の1番人気馬で連対を果たしたのは4頭だけ。さらに、ここ5年の1番人気馬は全て3着以下に敗れている。今年もその流れが続くのかどうか、気になるところだ。過去10年の結果を元に傾向を見ていくことにしよう。




京都・芝1600メートル(外回り)

2コーナーの引き込み線にあるスタート地点から、3コーナーまでの距離が長いコース。向正面の半ばから3コーナーにかけては上り坂で、3コーナーから4コーナー半ばにかけて一気に下り、直線約400メートル(Cコース使用時398.7メートル)はほぼ平坦となる。直線では馬群がばらけて、内が空くケースも多い。京都の芝は移動柵がA~Dコースまで取れるため、終始インコースの良い状態が続く。基本的には時計勝負になりやすく、スピードの持続性に加えて、インを器用に立ち回れる能力が要求されるコースだ。

4歳馬と5歳馬が中心

過去10年の出走馬の年齢別成績を調べると、好成績を残しているのは4歳馬と5歳馬。昨年は3歳馬のペルシアンナイトが優勝したが、過去34回のマイルチャンピオンシップにおいて同馬の他に3歳で優勝したのは、1988年のサッカーボーイ、1997年のタイキシャトル、2000年のアグネスデジタルの3頭だけ。同じく7歳以上の馬で3着以内に入ったのは、2009年の優勝馬カンパニー(8歳)だけだ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-0-2-30 3.0% 3.0% 9.1%
4歳 3-5-3-22 9.1% 24.2% 33.3%
5歳 4-4-4-47 6.8% 13.6% 20.3%
6歳 1-1-1-32 2.9% 5.7% 8.6%
7歳以上 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3%





伏兵陣に要注意

過去10年の単勝人気別成績では、優勝馬10頭のうち8頭は単勝5番人気以内の馬だが、1~3番人気は各1勝のみで、4番人気が4勝を挙げている。そして、2着馬は10頭中8頭が3番人気以内の馬となっている。また、単勝オッズ別の成績では、「10.0~19.9倍」の馬が3勝を挙げ、3着が5回もあるのに対し、2着が0回となっている点が特徴的だ。〔表2〕〔表3〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表3〕単勝オッズ別成績(過去10年)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
3.9倍以下 1-2-2-2 14.3% 42.9% 71.4%
4.0~6.9倍 3-5-0-12 15.0% 40.0% 40.0%
7.0~9.9倍 2-1-2-6 18.2% 27.3% 45.5%
10.0~19.9倍 3-0-5-36 6.8% 6.8% 18.2%
20.0~29.9倍 0-0-1-21 0% 0% 4.5%
30.0~49.9倍 0-2-0-21 0% 8.7% 8.7%
50倍以上 1-0-0-51 1.9% 1.9% 1.9%

〔表2〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0%
2番人気 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
3番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
4番人気 4-0-1-5 40.0% 40.0% 50.0%
5番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6~10番人気 1-0-5-44 2.0% 2.0% 12.0%
11番人気以下 1-2-0-76 1.3% 3.8% 3.8%





前走の着順にも要注目

過去10年の出走馬の前走の着順別成績を調べると、前走で優勝を飾っていた馬が好成績。前走2着馬は4頭が連対しているが、3着は0回となっている。また、前走が6~9着だった馬が3勝している点も目立っている。なお、前走が10着以下だった馬は全て4着以下に敗れている。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 4-4-6-18 12.5% 25.0% 43.8%
2着 1-3-0-16 5.0% 20.0% 20.0%
3着 1-1-2-11 6.7% 13.3% 26.7%
4、5着 1-0-2-27 3.3% 3.3% 10.0%
6~9着 3-2-0-37 7.1% 11.9% 11.9%
10着以下 0-0-0-40 0% 0% 0%





前走で上位人気に支持されていた馬が優勢

過去10年の出走馬の前走の単勝人気別成績を調べると、前走で2番人気以内だった馬が好成績。前走が6番人気以下だった馬で優勝したのは、2012年のサダムパテック(前走10番人気)だけで、2着に入ったのも2011年のフィフスペトル(前走6番人気)だけとなっている。〔表5〕

〔表5〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-2-3-16 16.0% 24.0% 36.0%
2番人気 3-3-2-16 12.5% 25.0% 33.3%
3番人気 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
4番人気 1-2-0-16 5.3% 15.8% 15.8%
5番人気 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1%
6~9番人気 0-1-2-30 0% 3.0% 9.1%
10番人気以下 1-0-0-38 2.6% 2.6% 2.6%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬を除く





同年の安田記念での成績に要注目

過去10年のマイルチャンピオンシップでは、「同年の安田記念で4~10着に入っていた」という馬が2011年を除いて連対している。今年も出走馬の中にそういった成績を持っている馬がいるかどうか、チェックしておくことをお勧めしたい。〔表6〕

〔表6〕同年の安田記念で4~10着に入っていた、マイルチャンピオンシップ連対馬一覧(過去10年)
年度 着順 馬名 安田記念での単勝人気と着順
2008年 2着 スーパーホーネット 1番人気 8着
2009年 1着 カンパニー 4番人気 4着
2010年 1着 エーシンフォワード 9番人気 10着
2012年 1着 サダムパテック 1番人気 9着
2013年 2着 ダイワマッジョーレ 6番人気 9着
2014年 1着 ダノンシャーク 9番人気 4着
2着 フィエロ 6番人気 8着
2015年 2着 フィエロ 2番人気 4着
2016年 2着 イスラボニータ 4番人気 5着
2017年 2着 エアスピネル 2番人気 5着