チャンピオンズCの前哨戦

12月に秋のダート王者決定戦となるチャンピオンズCが行われるが、武蔵野Sはその前哨戦の1つに数えられており、2015年の優勝馬ノンコノユメは次走のチャンピオンズCで2着に入った。また、過去10年の武蔵野Sでは、単勝5番人気以下の馬が6勝を挙げるなど、波乱の決着も少なくない。秋のダート王者決定戦へとつながる一戦に、どんな傾向があるのか、ここでは過去10年の結果からレースの傾向を分析する。




東京・ダート1600メートル

2コーナー奥の芝からスタートして、向正面のダートに合流するまでの距離は約150メートル。3コーナーに真っすぐ向かっていくレイアウトのため、スタート直後に馬群が密集しづらく、ポジション取りでごちゃつくことは少ない。向正面半ばには緩やかな上りがあり、その後3コーナーに向けて緩やかに下る。4コーナーを回って最後の直線は501.6メートルで、JRAのダートコースの中ではもっとも長い。スプリンタータイプにはタフなコースで、中距離タイプは、道中の淀みなく速い流れについて行けるスピードが必要とされる。

近走で上位争い続きの馬が優勢

過去10年の出走馬について、過去2走以内の最低着順別に成績をまとめると、「1着」「2着」「3着」の各組が連対率で26%以上の数値をマークしており、「4着以下」の各組を大きく上回っている。「6着以下」だった馬も3着以内に11頭入っており、近走で「6着以下」に敗れた経験を持つ馬も軽視は禁物だが、まずは過去2走共に3着以内だった馬を上位に評価をした方がいいだろう。〔表1〕

〔表1〕過去2走の最低着順別成績(過去10年)
最低着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 3-2-2-12 15.8% 26.3% 36.8%
2着 3-1-1-6 27.3% 36.4% 45.5%
3着 1-4-0-12 5.9% 29.4% 29.4%
4着 0-0-0-14 0% 0% 0%
5着 0-1-1-9 0% 9.1% 18.2%
6~9着 1-2-3-37 2.3% 7.0% 14.0%
10着以下 2-0-3-38 4.7% 4.7% 11.6%
  • 注記:競走中止はその競走の最下位として集計





直近のJRAのダートのレースでの4コーナーの位置に注目

過去10年の出走馬について、直近で出走したJRAで行われたダートのレースでの、4コーナーの位置別に成績をまとめると、好走率でトップとなっているのは「2~4番手」組で、連対率・3着内率では「10番手以下」組が2番手の数値となっている。直近で出走したJRAのダートのレースでの4コーナーの位置に注目するのも面白そうだ。〔表2〕

〔表2〕直近で出走したJRAのダートのレースでの、4コーナーの位置別成績(過去10年)
4コーナーの位置 成績 勝率 連対率 3着内率
先頭 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
2~4番手 5-5-3-29 11.9% 23.8% 31.0%
5~9番手 1-2-5-48 1.8% 5.4% 14.3%
10番手以下 3-3-2-36 6.8% 13.6% 18.2%
JRAのダート不出走 0-0-0-5 0% 0% 0%





近走でのダート1600メートル実績をチェック

過去10年の出走馬について、過去4走以内のダート1600メートル戦での最高着順別に成績を調べると、最高着順「1~4着」組のうち「3着」を除く3組が3着内率で25%以上の数値を記録している。なお、過去4走以内のダート1600メートル戦への出走歴の有無で比較すると、出走歴のあったグループの方がなかったグループより好走率が高くなっている。近走でダート1600メートルのレースに出走し、そのレースで「4着以内」に入っていた馬は、このレースでも上位争いに加わることが期待できそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去4走以内のダート1600メートル戦での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 3-2-4-27 8.3% 13.9% 25.0%
2着 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
3着 0-1-1-9 0% 9.1% 18.2%
4着 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
5着 0-0-0-2 0% 0% 0%
6~9着 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
10着以下 0-0-0-6 0% 0% 0%
上記の計 6-6-6-59 7.8% 15.6% 23.4%
過去4走でダート1600m不出走 4-4-4-69 4.9% 9.9% 14.8%