秋のビッグレースに向かう有力馬が激突

毎日王冠は秋の中長距離GⅠ、あるいはマイルGⅠに向けた重要な前哨戦だ。

実績馬が秋の始動戦として出走するケースが多く、夏の中距離路線で活躍した馬も出走してくることで、例年目が離せない一戦となっている。そのレース傾向をつかむべく、過去10年の結果を分析していく。




東京・芝1800メートル

2コーナーに向かって斜めにスタートするレイアウト。2コーナーまでの距離が短いため、外めを通らされると不利になる。向正面半ばに上りがあり、その後3コーナーにかけては下り。直線は525.9メートル。直線に向いてすぐに約160メートルの上り(高低差2.0メートル)があり、ゴールまでの残り約300メートルはほぼ平坦。前半はゆったりと流れ、上がり勝負になることが多い。最初の2コーナーでうまく流れに乗れる器用さがあって、直線に末脚を温存できるタイプが好走しやすい。芝1800メートルはJRAではGⅠレースが行われない距離で独特の適性が要求されるため、器用に立ち回れる“1800メートル巧者”が実績馬を負かすケースも多い。

近走の東京・芝実績をチェック

過去10年の出走馬について、過去4走以内の東京・芝コースでの最高着順別に成績をまとめると、連対馬延べ20頭中10頭を「1着」組が占め、同組は3着内率でもトップとなる41.9%をマークしている。対して、「10着以下」組が連対率0%、「過去4走以内に東京・芝コース不出走」組が同3.1%と苦戦傾向にある。近走の東京・芝コースでの実績はしっかりチェックしておきたい。〔表1〕

〔表1〕過去4走以内の東京・芝コースでの最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 6-4-3-18 19.4% 32.3% 41.9%
2着 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
3着 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
4着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
5着 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
6~9着 1-2-1-15 5.3% 15.8% 21.1%
10着以下 0-0-1-8 0% 0% 11.1%
過去4走以内に東京・芝コース不出走 0-1-3-28 0% 3.1% 12.5%





近年は6歳以上の馬も好走

過去10年の出走馬の年齢別成績では、「3歳」が勝率・連対率・3着内率の全てでトップの数値をマークし、年齢が上がるにつれて好走率が下がる傾向にある。しかし、2015年に6歳のディサイファが2着に入り、2016年は7歳のヒストリカルが3着、昨年は6歳のサトノアラジンが2着と、近年は6歳以上の馬の好走が続いている。その一方で、3歳馬は2013年以降7頭が出走して、全て4着以下に敗れている。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 2-3-0-9 14.3% 35.7% 35.7%
4歳 3-3-3-19 10.7% 21.4% 32.1%
5歳 3-2-2-27 8.8% 14.7% 20.6%
6歳 1-2-2-18 4.3% 13.0% 21.7%
7歳以上 1-0-3-24 3.6% 3.6% 14.3%





GⅠ・GⅡを除く直近のレースでの単勝人気に注目

過去10年の出走馬について、過去3走以内のGⅠ・GⅡを除く直近のレースでの単勝人気別に成績をまとめると、優勝馬10頭は単勝人気が「1番人気」・「2番人気」か、「過去3走が全てGⅠ・GⅡ」という馬だった。それ以外の馬は50頭が出走して優勝がなく、2着も2回にとどまっている。過去3走以内のGⅠ・GⅡを除く直近のレースで「3番人気以下」だった馬は、少し評価を下げた方がよさそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去3走以内のGⅠ・GⅡを除く直近のレースでの単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-1-3-13 19.0% 23.8% 38.1%
2番人気 1-1-0-14 6.3% 12.5% 12.5%
3番人気 0-0-0-8 0% 0% 0%
4番人気 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-0-0-5 0% 0% 0%
6~9番人気 0-0-2-17 0% 0% 10.5%
10番人気以下 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
過去3走が全てGⅠ・GⅡ 5-6-3-26 12.5% 27.5% 35.0%