ビッグレースと密接な関係にある注目の一戦

2015年のショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、2016年のゴールドアクター、サトノノブレス、そして2017年のルージュバック、ステファノスと、ここ3年の当レースではJRAのGⅠで連対経験のあった馬が1、2着を占めている。また、2014年2着のラキシスが次走のエリザベス女王杯を優勝するなど、この産経賞オールカマーが飛躍の足がかりとなった例も少なくない。今回は新潟・芝2200メートルで行われた2014年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。




中山・芝2200メートル(外回り)

ホームストレッチの直線入り口からスタートして、1コーナーまでは約430メートル。スタート直後に急勾配の上りがあり、さらに1コーナーでも上っていく。その後は、外回りの2コーナー過ぎから3コーナーまで終始下りとなる。最後の直線は310メートルで、直線の半ばでは再び急勾配の上りが待ち受ける。前半はゆったりと流れて、後半の向正面あたりから長く脚を使い続けることが要求される。このコースで行われた2002年のジャパンカップは外国馬がワンツー。日本で要求される主流の能力かつスピードの持続性を併せ持つ馬が好走しやすいコースなのかもしれない。

前走の条件と着順に注目

過去10年の出走馬の前走の条件別成績を調べると、前走が「JRAのGⅠ」だった馬は3着内率が56.0%に達している。JRAのビッグレースから直行してきた馬は信頼できるようだ。一方、「JRAのGⅠ・GⅡ・GⅢ以外のレース」だった馬は連対例がなく、3着内率も5.7%にとどまっている。前走がJRAの重賞以外のレース、もしくは地方や海外のレースだった馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRAのGⅠ 6-7-1-11 24.0% 52.0% 56.0%
JRAのGⅡ・GⅢ 4-3-7-68 4.9% 8.5% 17.1%
“JRAのGⅠ・GⅡ・GⅢ”以外のレース 0-0-2-33 0% 0% 5.7%





なお、前走が「JRAのGⅡ・GⅢ」だった馬のうち、そのレースでの着順が「6着以下」だった馬は3着内率6.3%と苦戦している。前走がJRAのGⅠ以外の重賞だった馬を比較する際は、そのレースの着順が良かった馬を高く評価した方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走が“JRAのGⅡ・GⅢ”だった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 2-2-7-23 5.9% 11.8% 32.4%
6着以下 2-1-0-45 4.2% 6.3% 6.3%





前走が多頭数のレースだった馬が中心

過去10年の連対馬延べ20頭中18頭は、前走の出走頭数が「15頭以上」だった。一方、「14頭以下」だった馬は連対率3.1%、3着内率9.4%と苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走が多頭数のレースだった馬を重視すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の出走頭数別成績(過去10年)
前走の出走頭数 成績 勝率 連対率 3着内率
14頭以下 1-1-4-58 1.6% 3.1% 9.4%
15頭以上 9-9-6-54 11.5% 23.1% 30.8%





高齢馬やキャリアが豊富過ぎる馬は割り引き

過去10年の出走馬の年齢別成績を調べると、「8歳」「9歳」「10歳」の馬は全て4着以下に敗れている。また、「7歳」馬も連対率5.0%、3着内率15.0%とやや苦戦している。高齢馬は評価を下げたい。〔表4〕

〔表4〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
4歳 2-3-2-15 9.1% 22.7% 31.8%
5歳 4-3-5-37 8.2% 14.3% 24.5%
6歳 3-4-1-24 9.4% 21.9% 25.0%
7歳 1-0-2-17 5.0% 5.0% 15.0%
8歳 0-0-0-11 0% 0% 0%
9歳 0-0-0-6 0% 0% 0%
10歳 0-0-0-1 0% 0% 0%





なお、過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、通算出走数が「26戦以下」だった。一方、「27戦以上」だった馬は優勝例がなく、3着内率も3.6%にとどまっている。キャリアが豊富過ぎる馬は過信禁物だ。〔表5〕

〔表5〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
26戦以下 10-9-9-59 11.5% 21.8% 32.2%
27戦以上 0-1-1-53 0% 1.8% 3.6%





近年は前走から中6週以上の馬が優勢

過去6年の3着以内馬18頭は、いずれも前走との間隔が「中6週以上」だった。2011年以前は「中5週以内」だった馬の好走も見られたが、近年の傾向を重視するなら、前走との間隔が詰まっている馬は評価を下げるべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走との間隔別成績(過去6年)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中5週以内 0-0-0-33 0% 0% 0%
中6週以上 6-6-6-43 9.8% 19.7% 29.5%