春の実績馬と夏の上がり馬が対決する菊花賞トライアル

クラシック最終戦・菊花賞のトライアルレースとなるセントライト記念には、春の二冠(皐月賞、日本ダービー)を戦ってきた実績馬に加え、

夏に力をつけてきた上がり馬の出走もあり、秋の大舞台へ向けて激戦が繰り広げられてきた。2015年にはキタサンブラックがこのレースで見事に優勝し、続く菊花賞でも勝利を挙げている。今回は、新潟で開催された2014年を含む、過去10年の結果からレース傾向を分析する。




中山・芝2200メートル(外回り)

ホームストレッチの直線入り口からスタートして、1コーナーまでは約430メートル。スタート直後に急勾配の上りがあり、さらに1コーナーでも上っていく。その後は、外回りの2コーナー過ぎから3コーナーまで終始下りとなる。最後の直線は310メートルで、直線の半ばでは再び急勾配の上りが待ち受ける。前半はゆったりと流れて、後半の向正面あたりから長く脚を使い続けることが要求される。このコースで行われた2002年のジャパンカップは外国馬がワンツー。日本で要求される主流の能力、かつスピードの持続性を併せ持つ馬が好走しやすいコースなのかもしれない。

近走のJRA芝重賞の着順をチェック

過去10年の出走馬について、過去3走以内におけるJRAの芝重賞での最高着順別に成績をまとめると、「1着」組が連対率で45.5%、3着内率で59.1%という高い数値を叩き出している。一方、「10着以下」だった馬は3着以内がなく、「該当レース不出走」だった馬は3着以内が7回あるものの、3着内率では8.6%と低い数値になっている。〔表1〕

〔表1〕過去3走以内におけるJRAの芝重賞での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 5-5-3-9 22.7% 45.5% 59.1%
2着 2-0-3-12 11.8% 11.8% 29.4%
3着 0-1-0-6 0% 14.3% 14.3%
4着 0-0-0-6 0% 0% 0%
5着 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
6~9着 0-2-1-8 0% 18.2% 27.3%
10着以下 0-0-0-12 0% 0% 0%
該当レース不出走 2-2-3-74 2.5% 4.9% 8.6%





前走重賞組が優勢

過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、前走で重賞に出走していた馬の好走率が高く、その中でも「GⅠ」組の好走率が最も高くなっている。前走がその他の条件だった馬の中では「1000万下」組の成績が良く、勝率と連対率で「GⅢ」組を上回っている。逆に、「500万下」組は46頭が出走して、連対したのは2013年の優勝馬ユールシンギングだけ。また、「オープン特別」や「1600万下」からの臨戦馬は1頭も3着以内に入っていない。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 6-4-3-18 19.4% 32.3% 41.9%
GⅡ 0-1-1-4 0% 16.7% 33.3%
GⅢ 1-1-3-18 4.3% 8.7% 21.7%
オープン特別 0-0-0-9 0% 0% 0%
1600万下 0-0-0-2 0% 0% 0%
1000万下 2-4-1-32 5.1% 15.4% 17.9%
500万下 1-0-2-43 2.2% 2.2% 6.5%
未勝利 0-0-0-1 0% 0% 0%
地方競馬のレース 0-0-0-5 0% 0% 0%





前走で4番人気以下だった馬はそのレースに注目

過去10年の出走馬について、前走の単勝人気別に成績を調べると、「1番人気」組と「2番人気」組が3着内率で20%を超えている。その他の各組は3着内率が10%台でほぼ横並びだ。ちなみに、前走が「4番人気以下」だった馬の中で、セントライト記念で2着以内に入った8頭のうち7頭は前走が日本ダービーだった。この点は覚えておいても損はないだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-2-2-24 12.5% 18.8% 25.0%
2番人気 1-3-1-19 4.2% 16.7% 20.8%
3番人気 1-1-2-21 4.0% 8.0% 16.0%
4番人気 0-2-0-10 0% 16.7% 16.7%
5番人気 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
6~9番人気 2-1-2-26 6.5% 9.7% 16.1%
10番人気以下 1-1-2-19 4.3% 8.7% 17.4%