夏のスプリント王者を決する一戦

サマースプリントシリーズ最終戦のセントウルSは、3週間後に行われるスプリンターズSの前哨戦でもあり秋のスプリントGⅠを展望する上で目が離せない一戦だ。ここでは過去10年の結果から、レース傾向を探っていく。




阪神・芝1200メートル(内回り)

スタートしてから最初のコーナー(3コーナー)までは約250メートル。3コーナー半ばから4コーナー、直線の半ばにかけて緩やかに下っていき、ゴール前に急な上り坂が待ち受ける。直線距離は356.5メートル(Aコース使用時)。3コーナーまでの距離が短いため、スタート後のポジション争いはごちゃつくことが多い。先行馬にはスタートから3コーナーまでの短い距離で前のいいポジションを確保するダッシュ力、差し馬にはインを回る器用さと先行馬を抜き去る瞬発力、直線でのスピードが要求されやすい。

同年6月以降の出走回数に注目

過去10年の出走馬について、同年の6月以降の出走回数別に成績をまとめると、出走回数「2回」組が7勝を挙げているが2着が0回で、連対率と3着内率では「2回」「1回」「0回」の各組がほぼ横並びの数値となっている。一方、「3回以上」組は好走率で大きく劣っており、少し評価を下げた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕同年6月以降の出走回数別成績(過去10年)
出走回数 成績 勝率 連対率 3着内率
3回以上 0-1-2-34 0% 2.7% 8.1%
2回 7-0-3-30 17.5% 17.5% 25.0%
1回 1-5-3-31 2.5% 15.0% 22.5%
0回 2-4-2-23 6.5% 19.4% 25.8%



前走で「1、2番人気」だった馬が強い

過去10年の出走馬のうち、2010年2着のグリーンバーディー、2011年2着のラッキーナインなど延べ4頭が前走で海外のレースを走っていたが、その4頭を除いて、前走の単勝人気別成績をまとめると、「1番人気」と「2番人気」が連対率で30%、3着内率で40%を超える数値を記録している。それに対し、「3番人気」「4番人気」「5番人気」の各組からは連対馬が出ていない。前走で下位人気だった馬では、「6番人気」が2勝、「7~9番人気」が1勝2着2回となっているが、「10番人気以下」だった馬は延べ36頭が出走して、1頭も3着以内に入っていない。〔表2〕

〔表2〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-3-3-11 19.0% 33.3% 47.6%
2番人気 3-3-1-9 18.8% 37.5% 43.8%
3番人気 0-0-1-6 0% 0% 14.3%
4番人気 0-0-2-10 0% 0% 16.7%
5番人気 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
6番人気 2-0-1-10 15.4% 15.4% 23.1%
7~9番人気 1-2-1-21 4.0% 12.0% 16.0%
10番人気以下 0-0-0-36 0% 0% 0%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬は除く



過去2走以内の連対実績が重要

過去10年の出走馬について、過去2走以内の最高着順別に成績をまとめると、3着以内馬延べ30頭のうち26頭は過去2走以内に「2着以内」に入った経験を有していた。中でも、「2着」組が3着内率52.9%と断トツの数値を叩き出している。2017年の優勝馬ファインニードルが2走前に1600万下を勝っていたように、レースの格を問わず、過去2走で連対経験のあった馬は、目が離せない存在になりそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去2走以内の最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 7-5-5-41 12.1% 20.7% 29.3%
2着 2-4-3-8 11.8% 35.3% 52.9%
3着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
4着 0-0-1-11 0% 0% 8.3%
5着 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
6~9着 0-0-1-27 0% 0% 3.6%
10着以下 0-0-0-11 0% 0% 0%