王座を目指しトップマイラーが集結するシリーズ最終戦

昨年の京成杯オータムHで重賞初制覇を果たしたグランシルクは、この勝利でサマーマイルシリーズにおける獲得ポイントが15となり、同じく15ポイントを獲得したウインガニオンと共にシリーズチャンピオンのタイトルを獲得した。秋季競馬の開幕週を彩る名物重賞であると同時に、今夏のチャンピオンマイラーが決まる重要な一戦だ。今回は新潟・芝外回り1600メートルで行われた2014年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。




中山・芝1600メートル(外回り)

1コーナー奥からスタートして、外回りの2コーナーに向かっていくレイアウト。2コーナーまでの距離が短いので、先行争いが激しくなるケースも多い。外回りに入ってからは、4コーナーまで終始下りとなり、ペースが落ちづらい。直線は310メートルで、直線の半ばには急勾配の上りがある。JRAの芝1600メートルのコースの中では、中京と共にコーナーが3回(新潟・東京・京都・阪神は2回)で、直線も短い独特のコース。路盤改修で従来より速い上がりが出るようになったとはいえ、コース形態上は上がりがかかりやすい構造と言える。外から一瞬の脚で差せる馬が好走しやすい。

実績馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は“前年以降のJRA重賞”において3着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率9.1%と苦戦している。実績に応じた負担重量を課されるハンデキャップ競走だが、重賞で好走したことがない馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕“前年以降のJRAの重賞”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-8-9-71 8.3% 16.7% 26.0%
なし 2-2-1-50 3.6% 7.3% 9.1%




前走の出走頭数がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走の出走頭数が「14頭以上」だった。一方、前走が「13頭以下」のレースだった馬は優勝例がなく、3着内率も7.9%にとどまっている。前走が少頭数のレースだった馬は過信禁物と言えそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の出走頭数別成績(過去10年)
前走の出走頭数 成績 勝率 連対率 3着内率
13頭以下 0-1-2-35 0% 2.6% 7.9%
14頭以上 10-9-8-86 8.8% 16.8% 23.9%




内外極端な枠に入った馬は不振

過去10年の馬番別成績を調べると、「1、2番」の馬は3着内率5.3%、「15、16番」の馬は3着内率7.1%で、3着以内に入ったのは1頭ずつと好走例も少ない。内寄りの枠や外寄りの枠に入った馬は評価を下げるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕馬番別成績(過去10年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
2番 0-0-0-9 0% 0% 0%
3番 3-3-1-3 30.0% 60.0% 70.0%
4番 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
5番 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
6番 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7番 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
8番 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
9番 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
10番 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
11番 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
12番 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
13番 0-0-2-7 0% 0% 22.2%
14番 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
15番 0-0-0-7 0% 0% 0%
16番 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
1、2番 0-1-0-18 0% 5.3% 5.3%
3~14番 9-9-10-90 7.6% 15.3% 23.7%
15、16番 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%




近年は差し馬が優勢

過去6年の3着以内馬18頭中15頭は、前走の4コーナーの通過順が「5番手以下」だった。一方、「4番手以内」だった馬は優勝例がなく、3着内率も9.1%にとどまっている。2011年以前は前走で先行していた馬の好走もあったが、近年の傾向を重視するならば、前走で中団や後方からレースを進めていた馬に注目したい。〔表4〕

〔表4〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去6年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 0-1-2-30 0% 3.0% 9.1%
5番手以下 6-5-4-43 10.3% 19.0% 25.9%