夏のスプリント王の座を巡り北の大地で熱戦展開

キーンランドCは、全6戦で争われるサマースプリントシリーズの第5戦となるレースで、2010年の優勝馬ワンカラットと、2012年の優勝馬パドトロワが同シリーズのチャンピオンに輝いている。また、秋のスプリント王決定戦・スプリンターズSの前哨戦としても注目されるところ。函館競馬場で行われた2013年を含めた過去10年の結果から、レース傾向を探っていく。




札幌・芝1200メートル

2コーナー奥のポケットからのスタートで、3コーナーまでの距離は約400メートル。スタートからゴールまでほぼ平坦で、コーナーはカーブがきつくなく回りやすい。直線距離は269.1メートル(Cコース使用時)で函館の次に短いが、コース構造からは枠の有利不利に一定の傾向はなく、展開と馬場次第で傾向が変わるコース。良馬場であればダッシュ力とスピードを持続する能力、タフな馬場になれば3~4コーナーからラストまでスピードを伸ばす能力が要求される。

前走が北海道シリーズ以外の馬を警戒

過去10年の出走馬について、前走の競馬場別成績をまとめると、出走頭数に差はあるが、「新潟」「東京」「中京」「阪神」の4競馬場から臨んできた馬が連対率で上位となっている。前走が北海道の競馬場だった「札幌」組と「函館」組は、「函館」組が5勝を挙げ3着内率でもマズマズの数値を残しているのに対し、「札幌」組は延べ40頭が出走して1勝のみと苦戦傾向にある。〔表1〕

〔表1〕前走の競馬場別成績(過去10年)
前走の競馬場 成績 勝率 連対率 3着内率
札幌 1-3-2-34 2.5% 10.0% 15.0%
函館 5-2-5-44 8.9% 12.5% 21.4%
新潟 2-1-0-16 10.5% 15.8% 15.8%
東京 1-2-0-11 7.1% 21.4% 21.4%
中京 0-2-2-6 0% 20.0% 40.0%
京都 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
阪神 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
その他の競馬場 0-0-0-6 0% 0% 0%





好走率上位は4、5歳馬

過去10年の出走馬の年齢別成績では、連対率と3着内率で「4歳」がトップの数値をマークし、それに「5歳」が続いている。ただし、ここ2年に限れば、2016年は3歳馬のワンツー、2017年は9歳馬のエポワスが優勝しており、4歳馬は2着1回3着2回、5歳馬は3着以内なしとなっている。なお、過去10年で6歳以上の馬は6頭連対しているが、その6頭はいずれも単勝6番人気以下だった。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-1-1-19 4.5% 9.1% 13.6%
4歳 3-4-4-17 10.7% 25.0% 39.3%
5歳 4-1-4-27 11.1% 13.9% 25.0%
6歳 0-3-0-32 0% 8.6% 8.6%
7歳以上 2-1-1-28 6.3% 9.4% 12.5%





牝馬が優勢

過去10年の出走馬の性別による成績を調べると、3着以内馬は「牡・せん馬」と「牝馬」が15頭ずつとなってるが、好走率では「牝馬」が「牡・せん馬」を大きく上回っている。2013年以降は5年連続で牝馬が3着以内に2頭以上入っており、近年は牝馬の活躍がより目立ってきている。〔表3〕

〔表3〕性別成績(過去10年)
性別 成績 勝率 連対率 3着内率
牡・せん馬 4-6-5-83 4.1% 10.2% 15.3%
牝馬 6-4-5-40 10.9% 18.2% 27.3%





前走での位置取りにも注目

過去10年の出走馬について、前走の4コーナーの通過順別に成績を調べると、3着内率で30%を超えているのは「先頭」と「6~9番手」の2組だけとなっている。ただし、「先頭」組と「6~9番手」組は共に1勝のみで、特に「6~9番手」組は3着以内馬10頭中9頭が2・3着となっている点には留意したい。〔表4〕

〔表4〕前走の4コーナーの通過順成績(過去10年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
先頭 1-2-1-8 8.3% 25.0% 33.3%
2~5番手 4-2-4-47 7.0% 10.5% 17.5%
6~9番手 1-5-4-21 3.2% 19.4% 32.3%
10番手以下 2-0-1-27 6.7% 6.7% 10.0%
前走が新潟・芝直線1000m 2-1-0-16 10.5% 15.8% 15.8%
前走が地方・海外のレース 0-0-0-4 0% 0% 0%