重賞ウイナーや単勝1番人気馬が勝ち切れていないシリーズ第4戦

小倉・芝1200メートルで行われるようになった2006年以降の北九州記念で優勝を果たした馬のうち、既にJRAの重賞で優勝経験があったのは、2008年のスリープレスナイトと2015年のベルカントだけである。同じく2006年以降の北九州記念で優勝を果たした馬のうち、単勝1番人気の支持を受けていたのは2008年のスリープレスナイトだけだ。また、配当面でも2014年には3連単395万3810円、2017年にも3連単107万8270円の高額配当が飛び出すなど、波乱含みの一戦となっている。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。





小倉・芝1200メートル

2コーナーのポケットからのスタート。スタート直後に緩やかな下り坂があり、3コーナーまでの距離も約450メートルと長い。さらに“スパイラルカーブ”によりスピードが落ちづらいため、JRAの芝1200メートルの中では最も前半が速く流れる構造となっている。3コーナーから4コーナーにかけても緩やかに下り、直線は平坦。前半に無理せざるを得ないため、上がりはかかることが多い。馬場が重くなると、マイル寄りの適性が求められるが、インコースが良好な馬場になることが多いため、軽快なダッシュ力が重要なポイントとなる。

前走の着順や単勝人気がポイント

過去10年の出走馬の前走の着順別成績を調べると、前走で「1着」だった馬が3着内率41.2%と優秀な成績を収めている。直近のレースを勝ち切っていた馬は高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 4-5-5-20 11.8% 26.5% 41.2%
2着以下 6-5-5-117 4.5% 8.3% 12.0%





また、前走の単勝人気別成績を見ると、前走で「1番人気」だった馬の3着内率が57.9%に達している。直近のレースで人気の中心となっていた馬も信頼できるようだ。〔表2〕

〔表2〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-6-2-8 15.8% 47.4% 57.9%
2番人気以下 7-4-8-129 4.7% 7.4% 12.8%





前走との間隔が詰まっている馬に注目

過去10年の出走馬の前走との間隔別成績を調べると、「中2週以内」の間隔で出走した馬が3着内率30.4%と比較的優秀な成績を収めている。ちなみに、「中2週以内」組は2012年以降に限れば〔4・5・2・17〕(3着内率39.3%)とさらに好走率が上がっており、昨年は5頭いた該当馬のうち3頭が3着以内を占めた。臨戦過程を比較する際は、前走との間隔が詰まっている馬を重視すべきかもしれない。〔表3〕

〔表3〕前走との間隔別成績(過去10年)
前走との間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 4-7-3-32 8.7% 23.9% 30.4%
中3週以上 6-3-7-105 5.0% 7.4% 13.2%





近年は4、5歳の馬が優勢

過去5年の3着以内馬延べ15頭中12頭は、年齢が「4歳」か「5歳」だった。一方、「3歳」ならびに「8歳」の馬は3着以内に入った例がなく、「6歳」ならびに「7歳」の馬も3着内率が10%未満にとどまっている。2012年以前は「3歳」馬や「6歳以上」の馬の好走も少なくなかったが、近年の傾向を重視するならば、まずは「4歳」や「5歳」の馬に注目すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕年齢別成績(過去5年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-6 0% 0% 0%
4歳 2-2-2-8 14.3% 28.6% 42.9%
5歳 2-3-1-17 8.7% 21.7% 26.1%
6歳 0-0-2-22 0% 0% 8.3%
7歳 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
8歳 0-0-0-3 0% 0% 0%





前走の“末脚”を重視したい

過去5年の3着以内馬延べ15頭中14頭は、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「6位以内」だった。一方、「7位以下」だった馬は3着内率2.7%と苦戦している。近年の傾向からは、前走での“末脚”も重要なポイントと言えそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去5年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
6位以内 5-4-5-30 11.4% 20.5% 31.8%
7位以下 0-1-0-36 0% 2.7% 2.7%