それぞれの秋へ、真夏の牝馬限定重賞

昨年はヴィクトリアマイルを制した4歳馬アドマイヤリードと、NHKマイルCの覇者である3歳馬のアエロリットが出走するなど、ハイレベルなメンバーによる一戦となった。例年、秋華賞を目指す3歳馬や、エリザベス女王杯を狙う4歳以上の馬が、秋の大舞台に向けた始動戦として出走してくる。函館競馬場で行われた2013年を含めた過去10年の結果から、好走馬に共通する傾向を探っていこう。





札幌・芝1800メートル

スタートしてから1コーナーまでの距離は約200メートルで、コーナー4つの芝1800メートルのコース(他に函館・福島・中山・小倉)の中では最も短い。コース全体がほぼ平坦で、各コーナーはカーブがきつくなく回りやすい。直線が短い(Aコース使用時で266.1メートル)ため、その前の4コーナーで加速することになるが、コーナーが緩いため勢いがつきやすい。最初の1コーナーをロスなく回り、4コーナーから加速して、短い直線でもトップスピードに乗れるタイプの馬が好走しやすい。

1、2番人気が優勢だが3~5番人気は…

過去10年の単勝人気別成績を調べると、「1番人気」が連対率で70%と上々の数値をマークしている。また、「2番人気」は4勝を挙げ、勝率で「1番人気」を上回っている。それに対し、「3~5番人気」が苦戦気味で、連対したのは2010年のプロヴィナージュ(3番人気)だけだ。一方、「6~9番人気」と「10番人気以下」の馬が計13頭3着以内に入るなど、下位人気馬の台頭が多い。しかも、ここ5年連続で「6~9番人気」の馬が連対を果たしている。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-4-1-2 30.0% 70.0% 80.0%
2番人気 4-0-0-6 40.0% 40.0% 40.0%
3番人気 0-1-2-7 0% 10.0% 30.0%
4番人気 0-0-2-8 0% 0% 20.0%
5番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
6~9番人気 2-3-3-31 5.1% 12.8% 20.5%
10番人気以下 1-2-2-33 2.6% 7.9% 13.2%





ヴィクトリアマイル組が上位

過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、前走でGⅠに出走していた馬の好走が多く、その中でも「ヴィクトリアマイル」組が9頭3着以内に入り、3着内率は47.4%という高い数値になっている。また、「オークス」や「NHKマイルC」という3歳GⅠから臨んでくる3歳馬の成績も悪くない。その他では、「1600万下」組が2勝を挙げるなど3着以内に7頭入っている点も見逃せない。ただし、ここ4年で前走「1600万下」組は8頭出走して、いずれも5着以下に敗れている。今年の出走馬がどのような臨戦過程で出走してくるかにも注目したい。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
ヴィクトリアマイル 3-4-2-10 15.8% 36.8% 47.4%
オークス 2-1-1-11 13.3% 20.0% 26.7%
NHKマイルC 1-0-0-0 100% 100% 100%
マーメイドS 1-2-2-21 3.8% 11.5% 19.2%
福島牝馬S 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
七夕賞 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
オープン特別 0-1-1-11 0% 7.7% 15.4%
1600万下 2-2-3-17 8.3% 16.7% 29.2%
その他のレース 0-0-0-22 0% 0% 0%





近走で芝重賞を連対していた馬が強い

過去10年の出走馬について、過去3走以内の芝重賞での最高着順別に成績を調べると、最高着順「1着」組と「2着」組が3着内率で40%を超え、その他を大きく上回っている。また、「過去3走で芝重賞不出走」組は連対がなく、連対馬20頭は全て過去3走以内に芝重賞に出走していた。近走での芝重賞への出走経験と、その芝重賞での着順は、チェックした方がよさそうだ。〔表3〕

〔表3〕過去3走以内の芝重賞での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 5-2-3-12 22.7% 31.8% 45.5%
2着 2-4-1-10 11.8% 35.3% 41.2%
3着 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
4着 0-2-0-6 0% 25.0% 25.0%
5着 0-0-0-7 0% 0% 0%
6~9着 1-1-2-15 5.3% 10.5% 21.1%
10着以下 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
過去3走で芝重賞不出走 0-0-2-21 0% 0% 8.7%