毎年のようにシリーズチャンピオンを輩出しているシリーズ第3戦

昨年のアイビスサマーダッシュを制したラインミーティアは、次走のセントウルSで2着に好走し、サマースプリントシリーズのチャンピオンとなった。2006年に創設された同シリーズのチャンピオン延べ12頭のうち、同年のアイビスサマーダッシュに出走していなかったのは、2006年のシーイズトウショウと2010年のワンカラットだけである。そして、残る10頭のうち2014年のリトルゲルダを除く9頭が、アイビスサマーダッシュを優勝していたように、当レースはサマースプリントシリーズの趨勢を決める非常に重要な一戦といえるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。





新潟・芝1000メートル(直線)

JRAの中で唯一、直線のみで行われるコース。スタートから約240メートルが緩やかな上りで、そこから約200メートル緩やかに下り、残りの約560メートルはほぼ平坦といえるコース構造。馬群が外ラチ沿いに固まるケースが多いため、外枠からスタートして、先に良いポジションを取れるダッシュ力があると、レースを有利に運べる。ダッシュ力と、長い直線でスピードを持続させる能力が要求されるコースだ。

前走好走馬が強い

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、前走の着順が「5着以内」だった。一方、「6着以下」だった馬は3着内率8.7%と苦戦している。まずは前走好走馬に注目したいところだ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 8-7-7-46 11.8% 22.1% 32.4%
6着以下 2-3-3-84 2.2% 5.4% 8.7%





ちなみに、前走の着順が「6着以下」だった馬のうち、“JRAの重賞”において優勝経験がなかった馬は3着内率1.6%とさらに苦戦している。前走の着順がいまひとつだった重賞未勝利馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「6着以下」だった馬の、“JRAの重賞”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-2-3-21 7.1% 14.3% 25.0%
なし 0-1-0-63 0% 1.6% 1.6%





5歳以下の馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は、年齢が「5歳以下」だった。一方、「6歳以上」だった馬は3着内率9.1%と苦戦している。異なる世代の馬を比較する際は、若い馬を重視したいところだ。〔表3〕

〔表3〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-1-2-11 0% 7.1% 21.4%
4歳 4-1-1-7 30.8% 38.5% 46.2%
5歳 3-6-4-32 6.7% 20.0% 28.9%
6歳 1-2-3-36 2.4% 7.1% 14.3%
7歳 2-0-0-28 6.7% 6.7% 6.7%
8歳 0-0-0-13 0% 0% 0%
9歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
10歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
5歳以下 7-8-7-50 9.7% 20.8% 30.6%
6歳以上 3-2-3-80 3.4% 5.7% 9.1%





なお、年齢が「6歳以上」だった馬のうち、前走の着順が「5着以下」だった馬は3着内率3.0%とさらに苦戦しているうえ、2011年以降は〔0・0・0・43〕と上位争いに食い込めていない。〔表4〕

〔表4〕年齢が「6歳以上」だった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 3-0-3-16 13.6% 13.6% 27.3%
5着以下 0-2-0-64 0% 3.0% 3.0%





7、8枠の馬が好成績

過去10年の枠番別成績を調べると、「7、8枠」の馬が3着内率30.6%と比較的優秀な成績を収めている。どちらかといえば外枠が優勢なレースといえるだろう。〔表5〕

〔表5〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-1-16 0% 0% 5.9%
2枠 2-1-2-12 11.8% 17.6% 29.4%
3枠 0-1-0-16 0% 5.9% 5.9%
4枠 1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%
5枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
6枠 0-3-1-16 0% 15.0% 20.0%
7枠 1-1-5-18 4.0% 8.0% 28.0%
8枠 5-3-0-16 20.8% 33.3% 33.3%
1~6枠 4-6-5-96 3.6% 9.0% 13.5%
7、8枠 6-4-5-34 12.2% 20.4% 30.6%





なお、「1~6枠」だった馬のうち、前走の着順が「5着以下」だった馬の優勝例はなく、3着内率も5.3%と、より苦戦している。〔表6〕

〔表6〕枠番が「1~6枠」だった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 4-4-3-24 11.4% 22.9% 31.4%
5着以下 0-2-2-72 0% 2.6% 5.3%





近年の傾向からは馬体重にも注目したい

過去5年の3着以内馬延べ15頭中13頭は、前走の馬体重が「470キログラム以上500キログラム未満」だった。470キログラム未満の馬や、500キログラム以上の馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表7〕

〔表7〕前走の馬体重別成績(過去5年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
470kg未満 0-1-0-18 0% 5.3% 5.3%
470kg以上500kg未満 5-3-5-22 14.3% 22.9% 37.1%
500kg以上 0-1-0-18 0% 5.3% 5.3%