下位人気馬が台頭する傾向がある重賞

昨年は単勝5番人気のルミナスウォリアーが優勝し、2着に14番人気のタマモベストプレイ、3着に7番人気のヤマカツライデンが入り、3連単の払戻金が91万5320円という大波乱の決着となった。一昨年も2着に13番人気のケイティープライドが入るなど、2011年以降の1、2着馬は全て「単勝5番人気以内の馬」と「単勝7番人気以下の馬」という組み合わせになっている。今年もその流れは続くのか、札幌競馬場で行われた2009年を除く過去9回の結果をもとに、傾向を見ていくことにしよう。





函館・芝2000メートル

4コーナー奥のポケット(引き込み線)からスタート。スタート地点から1コーナーまでの距離は約450メートル。決勝線を過ぎてから1コーナーにかけて下り(高低差約1.7メートル)、さらに1コーナーから2コーナーにかけて緩やかに(高低差約0.6メートル)下っていく。2コーナーの半ばからバックストレッチ、3コーナー、4コーナーと緩やかに上っていき、4コーナーからゴール前(残り100メートル付近)まで緩やかに下って、最後の100メートルは平坦となる。最後の直線は262.1メートル(Bコース使用時)。レース前半の下りでペースが速くなることが多いため、上がりがかかる展開になりやすく、最後は地力勝負となる。洋芝のタフな馬場を走り抜く馬力やパワーが重要となる。


単勝人気別の成績に注目

伏兵馬の台頭がたびたび見られる函館記念。対象とした過去9回の単勝人気別の成績は特徴的で、単勝1番人気馬は優勝がなく、3着以内に入ったのは2頭だけ。優勝馬は全て2~5番人気なのだが、2~5番人気馬は2着がゼロとなっている。そして目立っているのは、単勝7、8番人気馬が2着3回、3着6回となっているところだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(2009年を除く過去9回)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0-2-0-7 0% 22.2% 22.2%
2番人気 2-0-1-6 22.2% 22.2% 33.3%
3番人気 3-0-0-6 33.3% 33.3% 33.3%
4番人気 3-0-0-6 33.3% 33.3% 33.3%
5番人気 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
6番人気 0-0-0-9 0% 0% 0%
7、8番人気 0-3-6-9 0% 16.7% 50.0%
9、10番人気 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
11番人気以下 0-3-0-49 0% 5.8% 5.8%




また、単勝オッズ別の成績を調べると、優勝馬は全て4.0~9.9倍で、2着馬は9頭中5頭が20.0~99.9倍の馬となっている。〔表2〕

〔表2〕単勝オッズ別成績(2009年を除く過去9回)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
3.9倍以下 0-0-0-6 0% 0% 0%
4.0~6.9倍 4-2-1-15 18.2% 27.3% 31.8%
7.0~9.9倍 5-0-1-10 31.3% 31.3% 37.5%
10.0~14.9倍 0-2-1-16 0% 10.5% 15.8%
15.0~19.9倍 0-0-5-5 0% 0% 50.0%
20.0~29.9倍 0-3-1-17 0% 14.3% 19.0%
30.0~99.9倍 0-2-0-34 0% 5.6% 5.6%
100倍以上 0-0-0-12 0% 0% 0%




馬番別の成績にも特徴あり

対象とした過去9回の函館記念について、馬番を内から2つずつ区切って成績を調べてみると、優勝馬9頭中8頭は8番から内側の馬番で、その中でも3~6番が計7勝を挙げている。しかしそれとは対照的に、2着馬は9頭中6頭が7番から外の馬番だった。ただし、13番から外の馬番は苦戦傾向で、連対したのは、昨年の2着馬タマモベストプレイ(14番)だけとなっている。〔表3〕

〔表3〕馬番別成績(2009年を除く過去9回)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1、2番 0-1-3-14 0% 5.6% 22.2%
3、4番 4-2-1-11 22.2% 33.3% 38.9%
5、6番 3-0-0-15 16.7% 16.7% 16.7%
7、8番 1-2-1-14 5.6% 16.7% 22.2%
9、10番 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
11、12番 1-2-0-15 5.6% 16.7% 16.7%
13、14番 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
15、16番 0-0-2-14 0% 0% 12.5%




負担重量別の成績もチェック

函館記念は負担重量がハンデキャップで行われるが、対象とした過去9回の負担重量別成績を調べてみると、複数の馬が優勝している54キログラムと56~56.5キログラムの成績が比較的良好。また、52~53キログラムの馬は優勝こそないものの、2着が3回ある。なお、57キログラム以上で優勝したのは、2013年のトウケイヘイロー(57.5キログラム)だけだ。〔表4〕

〔表4〕負担重量別成績(2009年を除く過去9回)
負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
51kg以下 0-0-0-4 0% 0% 0%
52~53kg 0-3-1-16 0% 15.0% 20.0%
54kg 3-0-1-23 11.1% 11.1% 14.8%
55~55.5kg 1-1-3-21 3.8% 7.7% 19.2%
56~56.5kg 4-3-2-27 11.1% 19.4% 25.0%
57kg 0-1-2-14 0% 5.9% 17.6%
57.5kg以上 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%





ハンデ重賞での成績にも要注意

対象とした過去9回の函館記念では、「4走前までにハンデ戦の重賞で5~8着に入っていた」という馬が2012年を除いて連対している。昨年は4走前の新潟記念で5着に入っていたルミナスウォリアーが優勝。今年もそういった経歴を持っている馬は、注意しておくべきかもしれない。〔表5〕

〔表5〕4走前までにハンデ戦の重賞で5~8着に入っていた函館記念連対馬一覧(2009年を除く過去9回)
年度 着順 馬名 該当レース
2008年 1着 トーセンキャプテン 2走前 目黒記念 7着
2010年 1着 マイネルスターリー 3走前 中京記念 8着
2011年 2着 マヤノライジン 4走前 小倉大賞典 6着
2013年 2着 アンコイルド 2走前 中日新聞杯 7着
2014年 1着 ラブイズブーシェ 3走前 小倉大賞典 6着
2015年 1着 ダービーフィズ 前走 目黒記念 6着
2着 ハギノハイブリッド 4走前 日経新春杯 6着
2016年 1着 マイネルミラノ 2走前 新潟大賞典 5着
2017年 1着 ルミナスウォリアー 4走前 新潟記念 5着
  • 注記:該当レースが複数ある場合は、直近のものを掲載