後のGⅠウイナーが歴代優勝馬に多数名を連ねている注目のダート重賞

2016年のユニコーンSで重賞初制覇を果たしたゴールドドリームは、2017年にフェブラリーSとチャンピオンズCを制し、同年のJRA賞最優秀ダートホースに選出された。また、今年2月にフェブラリーSを勝ったノンコノユメは、2015年のユニコーンS優勝馬である。この他にもシンコウウインディ、タイキシャトル、ウイングアロー、ゴールドティアラ、アグネスデジタル、ユートピア、カネヒキリ、ベストウォーリアなど、過去の優勝馬の多くが後に国内外のビッグレースで活躍している。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。






 

東京・ダート1600メートル

2コーナー奥の芝からスタートして、向正面のダートに合流するまでの距離は約150メートル。3コーナーに真っすぐ向かっていくレイアウトのため、スタート直後に馬群が密集しづらく、ポジション取りでごちゃつくことは少ない。向正面半ばには緩やかな上りがあり、その後3コーナーに向けて緩やかに下る。4コーナーを回って最後の直線は501.6メートルで、JRAのダートコースの中ではもっとも長い。スプリンタータイプにはタフなコースで、中距離タイプは、道中の淀みなく速い流れについて行けるスピードが必要とされる。


 

前走が500万下だった馬は不振

過去10年の出走馬159頭中、前走の条件が“JRAの500万下”だった馬は計48頭いたものの、3着以内に入った馬は3頭だけだ。前走が1000万下から上のクラスのレースだった馬や、地方のダートグレード競走に出走していた馬が優勢だ。

 

前走の着順が良かった馬に注目

前走の条件が“JRAの500万下”ではなかった馬について、そのレースでの着順別に成績を調べると、「4着以内」だった馬が3着内率49.0%と非常に優秀な成績を収めている。

また、前走の条件が“JRAの500万下”だった馬は全てそのレースで1着だったが、そのレースの2着馬とのタイム差が「0秒5以上」だった馬は3着内率30.0%となっている。臨戦過程を比較する際は、前走の条件や着順・着差を素直に評価したい。





 

前走での脚質がポイント

前走が“国内のレース”だった馬について、前走の4コーナーの通過順別成績を調べると、「3番手以内」だった馬が3着内率32.1%と優秀な成績を収めている。脚質を比較する際は、まず前走で先行していた馬に注目すべきだろう。

なお、前走がJRAのレース、かつ4コーナーの通過順が「4番手以下」、かつそのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以下」だった馬の優勝例はなく、3着内率も7.5%にとどまっている。前走の4コーナーの通過順が「4番手以下」だったうえ、“末脚”が目立っていなかった馬は、評価を下げた方がよさそうだ。

 

キャリア5~8戦の馬が中心

過去10年の出走馬の通算出走回数別成績を調べると、「5~8戦」の馬が3着内率26.0%と比較的優秀な成績を収めている。一方、「4戦以下」の馬は3着内率16.0%、「9戦以上」の馬は3着内率5.3%と、やや苦戦している。ちなみに、2011年以降の過去7年に限ると、出走回数が「4戦以下」の馬は〔1・0・0・15〕(3着内率6.3%)、「5~8戦」の馬は〔6・7・7・50〕(3着内率28.6%)、「9戦以上」の馬は〔0・0・1・24〕(3着内率4.0%)と、3着内率の差がさらに開いている。出走馬のキャリアを比較する際は、「5~8戦」の馬を中心視したい。