出走有力馬の解説

アスカノロマン

2年前のG2東海S勝ち馬。この年は、G3平安Sで58キロを背負って5馬身差の楽勝。フェブラリーS、チャンピオンズCで3着とG1でも上位に入り、充実した一年だった。
一転、昨年はスランプ状態で、連覇を目指した東海Sは2番人気も8着大敗。G3のマーチS、アンタレスSで少差の5着と一時は上向くも、以降は9、10、15着と成績は落ちる一方。特に前走の師走Sは58キロを背負ったとはいえ、いつもより相手が楽なオープン特別でブービーと全く動けなかった。
中京コースは4戦2勝。東海Sを勝ち、チャンピオンズC3着と適性は高いだけに、久々の激走を期待したい。



テイエムジンソク

1600万クラスを勝ち上がった直後に降級し、再度1600万に在籍すると7連敗。この間2着と3着が3度ずつと、決め手の無さに泣いた。
そんな馬がまさかの大変身。1600万東大路Sで、惜敗続きの鬱憤を晴らすように4馬身差の楽勝。更に大沼S、マリーンSと、オープン特別を大楽勝。G3エルムS2着で一息ついたが、続くG3みやこSでは2着以降に決定的な差をつけて快勝。モタモタしていた1600万時は何だったのか?
この勢いでG1チャンピオンズCは1番人気。勝ったと思ったところにゴールドドリームの強襲を受け惜しくも2着に終わったが、能力はトップクラスのレベルにあることを認識させた。
ダート戦線の主役を狙うためにも、今回の相手には負けていられない。



モルトベーネ

昨年もG2東海Sに出走。12番人気と目立たぬ存在だったが、好位から抜け出し2着に入線し、大波乱を巻き起こした。
人気薄の激走も決してフロックで無かったことは次走で証明。オープン・アルデバランSを堅実に勝利している。更に2戦後のG3アンタレスSでは、好位から差し切りを決め、初重賞タイトルを獲得。ダートの安定勢力として活躍が見込まれたが、その後3戦は不調で、一時の勢いを失っている。ただ使いながら良くなるタイプで、近走に比べ調子は上がってきている。
前回2着した東海Sを迎え、昨春の活躍を思い出したい。



ローズプリンスダム

「以前、競馬場で会った久詞(清水久調教師)に“キタサンブラックってそんなに丈夫か”と聞いたんだ。そしたら“アレはすごいです”って。だよな…。一流馬になれるか否か、そこが境目。おっかなびっくり稽古をしているようじゃ、持てる素質も磨かれない」おそらくこんな話をしたのも、管理馬タンタアレグリアが制した1年前のAJCCを思い出したためだろう。同馬は4歳春、後のジャパンC優勝馬シュヴァルグランと好勝負を演じていた好素材。昨年は本格化が期待されたが、体調が整わずその後はオールカマー(3着)のみでシーズンを終えた。ダイヤモンドも磨かなければただの石。7か月ぶりの復帰を果たすゴールドアクターにしても、今年のAJCCは軌道に乗るための重要なステップになろう。さて“頑強さ”という意味で当方が注目する関東馬が、今週のGII東海Sに出走予定のローズプリンスダムだ。一昨年の10月デビューから今回が12戦目。ジャパンダートダービーでの落鉄などレースでは何かとアクシデントの多い馬だが、過去最長の休養はレパードS(1着)→みやこS(7着)の3か月。同世代のエピカリスが蹄との闘いを強いられる中、無事是名馬の階段を上がっているのは確かだ。



コスモカナディアン

出走が決まった。登録段階の決定順では17番目の次点だったが、上位馬の回避で滑り込んだ。17日の追い切りは北C(ダート)コースを単走追い。5ハロン67秒6、上がり38秒8-12秒3(馬なり)。金成師は「いい頃に比べたら、もうひとつ。持てる力を出せれば通用していいが」と控えめだった。