出走有力馬の解説

ゴールドアクター

歓喜に包まれた2015年有馬記念。G2アルゼンチン共和国杯を勝って臨んだものの、G1級と戦った経験が少なく、当時は8番人気。好スタートを切り、遅めのペースを3番手と絶好位でレースを進め直線に向くと、逃げたキタサンブラックを交わし、急襲してきたサウンズオブアースも抑え、見事に第60代グランプリホースの座に輝いた。
翌年の有馬記念でもサトノダイヤモンド、キタサンブラックを相手に真っ向勝負を挑み、好内容の3着。昨年は有馬記念に出走できなかったが、上半期を締めくくるG1宝塚記念でサトノクラウンに続く2着に入線し、健在ぶりをアピールした。
その宝塚記念以来のレースで100%のデキとは言い難いが、能力の違いで久々の勝利を掴みたい。



ダンビュライト

昨年のクラシック3冠は全て出走。G1皐月賞は、外から進出し一時は優勝も見えたほど。ゴール前でアルアイン、ペルシアンナイトに内から交わされ3着も、大きな見せ場をつくった。G1ダービーは苦手な瞬発力勝負となったが、少差の6着。極悪馬場のG1菊花賞では、4コーナーで先頭に立つ積極策。最後は力尽きて5着も、皐月賞に続いて見せ場をつくった。
タフな菊花賞の反動が気になった1600万サンタクロースSだが、問題なく力の違いを見せつけて快勝。久々の勝利で勝ち癖をつけ、アメリカJCCに臨む。
中山コースはG2弥生賞、皐月賞ともに3着と適性は十分。決め手があるタイプではないので、スローの瞬発力勝負は嫌だが、冬の中山ならそんな競馬にはなるまい。しぶとさを生かして、上位に食い込みたい。



ミッキースワロー

デビュー戦は5着も、2戦目で変身し、一捲りの派手な競馬で圧勝。500万ひめさゆり賞も、切れ味の違いで連勝。G2京都新聞杯で3連勝の期待が高まったが、強気な競馬がアダとなって5着に沈み、1000万いわき特別は消極的な競馬で届かず3着と、チグハグな競馬が続いた。
秋初戦のG2セントライト記念は、新たに横山典騎手を鞍上に迎えると、計ったような差し切りを決め、ようやく高い能力に相応しい結果が伴った。G1菊花賞では3番人気も、どろどろの馬場に持ち前の末脚を封じられ6着に終わっている。
デビューが遅いため、まだまだ上積みが見込める馬。今年は更なる飛躍が期待されている。



レジェンドセラー

2戦目で初勝利も、2勝目はデビューから9戦目。500万クラスで6連敗中の全てが1番人気だったように、周囲からの期待は高かった。
格上げ初戦の1000万札幌日刊スポーツ杯は4着敗れたが、続く京都の1000万平場戦は2番手から抜け出し、2着に2馬身半差の快勝。格上げ初戦のオリオンSは中団後ろからの競馬になったが、4コーナー手前から徐々に進出し、最後は3頭の叩き合いをハナ差制し勝利。500万で6連敗した時期もあったが、最近は4戦して3勝と、期待通りに成長してきた。
初めての重賞が別定戦のG2と厳しい状況だが、ここへ来ての変わり身はメンバーの中でも特に目立つもの。成長力を生かして上位を目指したい。



ディサイファ

一昨年の覇者ディサイファは、9歳で2度目の戴冠を狙う。17日は坂路の併せ馬で53秒6-12秒1の好時計。小島太師は「(ゴールした後の)坂の下りで止まらなかったのは初めて。勢いがあったな。最近は運動量も増えている。これまでで出来は一番いい」と太鼓判を押す。筋肉の質が良く、体が柔らかい。これも長持ちの秘訣(ひけつ)だろうが、冬場に高齢馬が活躍する理由をこう語った。「体の変動が少ない。寒い時期は脂肪がたまったり冬毛が伸びたりするが、年齢を重ねて経験を積むと、気候の変化に体が勝手に順応する。その分、調子の波が小さいのかもしれない」。今回は5年4カ月ぶりに蛯名騎手とコンビを組む。「1ハロン長いが、うまくコントロールしてくれたら」と師。冬場で時計のかかる馬場は歓迎。ベテランの手綱さばきが古豪復活を後押しする。