出走有力馬の解説

シュヴァルグラン

昨年は2つの重賞を勝ち、G1でも3着が2回。今年は重賞勝ちこそ無いものの、依然、好内容のレースを見せている。
G2阪神大賞典では、サトノダイヤモンドと真っ向勝負を挑んで2着。G1天皇賞・春では、キタサンブラックには及ばなかったが、サトノダイヤモンドに先着し2着と、トップクラスとも互角に戦える。G2京都大賞典は3着で人気を裏切ったが、断然内有利のレースで大外を強引に進出した結果であり、叩き台を考慮すれば評価を下げる必要はない。
昨年のジャパンCは、メンバー2位の上がり時計で3着に入線。得意の末脚を生かせる東京コースで、一発逆転を狙う。



レイデオロ

3連勝でG2ホープフルSを制し、クラシック候補の筆頭格に位置していたが、ソエや体調不安で休養し、G1皐月賞はブッツケ。この影響か5着に敗れている。
調子を上げてきたG1日本ダービーでは、向正面で仕掛ける積極策で、直線へ向くと早々と先頭。迫るスワーヴリチャードを突き放し、第84代ダービー馬に輝いた。
秋は菊花賞ではなく、ジャパンCが目標。叩き台のG2神戸新聞杯では、次戦で菊花賞を勝つことになるキセキ以下を問題にせず楽勝と、上々のスタートを切っている。
スワーヴリチャードがアルゼンチン共和国杯を楽勝したのも、レイデオロには追い風。未知の魅力もあり、キタサンブラックにとって最も怖い馬だ。



キタサンブラック

一昨年にG1菊花賞、昨年は天皇賞・春、ジャパンCと2つのG1を制し、年度代表馬に輝いている。
今年も勢いは衰えず、G1格上げの大阪杯、G1天皇賞・春を連勝し無敵の快進撃を続けたが、G1宝塚記念でまさかの大敗。突然の大崩れにいろいろな不安説も出たが、完全払拭したのが前走の天皇賞・秋。出遅れたが、早めにポジションを上げ、4コーナーでは先頭を窺う勢い。不良馬場にも脚をとられることなく突進すると、最後はサトノクラウンとの一騎打ちを制し、6つ目のG1を獲得した。
年内引退も決まっており、ここも全力投球。国内最強を改めて証明した前走からも、ジャパンC2連覇は目前だ。



ソウルスターリング

今年の3歳牝馬は例年以上のハイレベルと評価され、先日のG1エリザベス女王杯でも、3歳のモズカッチャンが快勝している。そんな3歳牝馬の中でも、突出した存在なのが、この馬。G1オークスは、モズカッチャン以下を寄せ付けず楽勝し、この秋は古馬王道路線に挑戦。しかしG2毎日王冠8着、G1天皇賞・秋は6着に終わっている。結果だけ見ると力不足に思えてしまうが、前走の天皇賞は得意と思えぬ不良馬場で、外を回らされる厳しい展開。それでも牡馬の強豪を相手に6着なのだから、まだ見限るには早い。
東京芝2400mは、この馬自身最高のパフォーマンスを見せたオークスと同じ舞台。近8年で牝馬が5勝していることから、まだまだチャンスはある。



レインボーライン

G3アーリントンCを勝ち、G1NHKマイルC3着など一時はマイル路線で活躍していたが、G1日本ダービー出走以降は中長距離路線に主戦場を変え、G1菊花賞ではサトノダイヤモンドの2着と好走している。
更なる飛躍が期待された今年だが、上半期はG1宝塚記念で5着に入ったものの、大きな印象は残せず。秋初戦となった天皇賞・秋では13番人気と評価も低かったが、キタサンブラック、サトノクラウンから0.4秒差の3着に入線。4着には5馬身差をつけ再浮上してきた。
昨年のジャパンCは6着だったが、上がり3Fの最速をマークしており、内容は悪くなかった。上がりのかかる展開になれば、上位入線の可能性は高まる。



マカヒキ

昨年のG1日本ダービー馬。この頃は5戦4勝で、敗れたのは2着のG1皐月賞のみ。堂々日本代表としてG1凱旋門賞に挑戦。前哨戦のG2ニエル賞を勝ち、期待は高まったが、本番は14着と大敗。ここから急降下し、復帰したG2京都記念で3着に敗れると、G1大阪杯も4着。良馬場の東京コースで真価発揮が期待されたG2毎日王冠も、好位から目立った脚を使えず6着。
このまま終わってしまうのか。G1天皇賞・秋は極悪馬場で、切れ味を使うこの馬には不向き。道中も後方に位置していたが、直線で猛襲し5着まで押し上げ、復活の兆しを感じさせた。
栄冠に輝いたダービーと同じ舞台で、久々に豪脚を披露したい。



サトノクラウン

昨年12月のG1香港ヴァーズで、世界のトップクラスであるハイランドリールを倒す大仕事をやり遂げ、海外で初G1勝ち。以降はG1大阪杯こそ崩れたが、他のレースでは常に上位に入線している。
G1宝塚記念では、一昨年のグランプリホースであるゴールドアクターを抑え、国内では初のG1勝ち。天皇賞・秋は、一番人気のキタサンブラックを相手に一騎打ち。ゴール前で追い詰めたもののクビ差及ばず2着に敗れたが、現役最強馬を相手に互角の勝負を演じた。
2200m以上のG1で好成績を挙げてきているように、2400mへの距離延長は好材料。時計がかかる馬場なら、キタサンブラック逆転も見込める。